ロドリ加入が引き起こしたシステム変貌と中盤の序列変化
バロンドール受賞者であり世界最高峰のピボーテであるロドリの加入は、フリック監督の戦術思想に大きな構造変化をもたらしています。6000万から7000万ユーロという破格の移籍金で獲得されたスペイン代表MF(マンチェスター・シティは後釜探しに2億5000万ユーロを投じる事態となりました)の存在により、バルセロナは従来の4-2-3-1と4-3-3を自在に切り替える可変システムを導入しました。
ロドリが守備陣の前面で単独のアンカーとして広大な中央エリアをカバーすることにより、周囲のミッドフィールダーたちの役割が大きく変化しました。ペドリ、フェルミン・ロペス、ダニ・オルモ、ガビ、マルク・ベルナルらは「インサイドハーフ」としてより高い位置でプレーできるようになり、攻撃の厚みが劇的に増しています。特にペドリは相手ペナルティエリア付近まで侵入する回数が増え、直接得点に絡むシーンを急増させています。
その一方で、このシステム変貌によって最も難しい立場に置かれたのがフレンキー・デ・ヨングです。中央でボールを持ち出して展開する彼のプレースタイルはロドリの担う役割と直接重複するため、ポジション争いで非常に厳しい競争を強いられています。ロドリがもたらす完璧なゲームコントロール、圧倒的な空中戦の強さ、そしてピッチ上の監督としてのリーダーシップは、バルセロナの中盤を世界トップレベルの強度へと昇華させています。 (via SPORT)