アンフィールドとマルコス・ジョレンテの特別な相性

サッカーの戦術分析やデータ解析が極限まで進んだ現代においても、解明できない特別な結びつきが存在します。それこそが、マルコス・ジョレンテとリヴァプールの本拠地アンフィールドの間に存在する奇跡的な相性です。

この「ローレンタソ(Llorentazo)」と呼ばれる伝説的な物語の始まりは、2020年3月11日のUEFAチャンピオンズリーグ・ラウンド16第2戦に遡ります。1-0のリードで敵地に乗り込んだアトレティコは、ワイナルドゥムとフィルミーノのゴールで2点差とされる絶体絶命の危機に瀕しました。しかし56分にジエゴ・コスタに代わってピッチに入ったジョレンテが、延長戦の97分と105分に連続ゴールを叩き込み、さらに120+1分にはアルバロ・モラタのトドメのゴールをアシスト。UEFA公式が「永遠のための出現」と絶賛する歴史的大逆転劇を演出しました。

その5年後となる2025年9月17日、CLリーグフェーズ開幕戦で再びアンフィールドのピッチに立ったジョレンテは、4分と6分に連続失点する最悪の立ち上がりの中、FWにポジションを移して前半終了間際に追撃弾、後半に同点ゴールを決めて2ゴールを記録しました。チームはアディショナルタイムのファン・ダイクのヘディングで2-3と悔しい敗戦を喫したものの、ジョレンテの存在感は際立っていました。

そして2373日の月日を経てワールドカップ王者として再び挑んだ今回の2026年9月の再戦でも、17分にフリアン・アルバレスからのパスを受けたジョレンテがペナルティエリア手前から鮮やかなミドルシュートを突き刺し、チームに貴重な先制点をもたらしました。試合はスボスライとマック・アリスターの反撃により惜しくも逆転負けを喫したものの、ジョレンテはアンフィールドでの通算3試合で実に5ゴールを記録しています。

彼がCLで挙げた通算10ゴールのちょうど半分がこのスタジアムで生まれたものであり、彼のキャリアにおいて最も多くゴールを奪った相手がリヴァプールです。自宅で飼っている愛犬の1頭に「Anfield」と名付けるほど、この聖地とジョレンテの間には運命的な絆が刻まれています。 (via SPORT)