古巣対決に挑むキヴ監督の覚悟と恩師への敬意 休養日程への不満と勝算

インテルを率いるクリスティアン・キヴ監督は、サンティアゴ・ベルナベウでの戦いが厳しいものであることを自覚しつつも、かつて自身を指導したモウリーニョ監督への深い感謝とプロとしての勝負へのこだわりを語りました。

キヴ監督はベルナベウというスタジアムの持つ重圧を十分に理解しています。

『ベルナベウでのプレーは、世界中のどのクラブにとっても決して容易ではない。インテルがこの地で白星を挙げてからすでに60年もの歳月が流れている。しかし私たちは恐れることなく、主導権を握り自分たちが主役となるような競争力のあるプレーを披露したい。個々の力で局面を打開できるタレントを揃えるレアル・マドリードに対し、完璧な守備戦術など存在しない。だからこそ、私たちのサッカーを貫くことが重要だ』

と述べました。

かつてインテルで三冠を達成した際に指導を受けたモウリーニョ監督との再会については、個人的な感謝の念を明かしました。

『ジョゼは私の人生において、最も困難だった時期に手を差し伸べてくれた特別な存在だ。その恩義は生涯忘れることはない。しかし、私は彼のコピーではない。現役時代から監督としての歩みの中で培った、自分自身のフットボール観を持っている』

と語り、師弟対決に一歩も引かない決意を示しました。

さらに、週末のナポリ戦を終えてからの過密日程についても触れ、

『レアル・マドリードよりも休養日が1日少ない日程だ。これほど激しく素晴らしい試合をこなした直後だけに、もう1日だけでも十分な休息が欲しかったのが本音だが、これが決定されたカレンダーである以上、言い訳にはできない』

と、現状のコンディション管理の難しさを口にしました。 (via SPORT / Mundo Deportivo / MARCA)

中盤壊滅の緊急事態とスタメン予想 1億4000万ユーロの新星ディオマンデに初先発の好機

いよいよ迎える初戦を前に、モウリーニョ監督は非常にデリケートなメンバー選考という難題に直面しています。中盤を支える主力の多くが、出場停止という大きな足かせにより、この重要な開幕戦に出場できない状況となっています。

前シーズンの欧州大会で退場処分を受けたカマヴィンガ、累積警告を消化しなければならないギュレルに加え、マンチェスター・シティ時代の最後の試合でヴィニシウスの決定的な場面を手で阻止して退場処分となった新加入のベルナルド・シウバの3名が、この初戦で出場停止処分を科されています。さらに守備陣ではミリトン、アセンシオ、前線ではロドリゴが怪我のため招集から外れ、GKルニンもインフルエンザに伴う高熱と体調不良によりベンチ入りが不透明な状況です。

この絶望的な中盤の崩壊を食い止めるため、今夏1億2500万ユーロの固定移籍金と1500万ユーロの変動枠、最大1億4000万ユーロという莫大な移籍金で獲得した19歳の新星ヤン・ディオマンデが、右サイドハーフとして初の先発出場を果たすことが有力視されています。モウリーニョ監督はこれまで、期待が先行する彼を守るために公式戦の出場時間を合計83分に厳密にコントロールし、慎重な調整を行ってきましたが、この緊急事態に満を持して大器をピッチに送り出す構えです。

予想される布陣は、GKにクルトゥワ。4バックはダンフリース、コナテ、ルイセン、ククレジャ。中盤の底にはベリンガムを一列下げ、バルベルデと強力なダブルボランチを形成する案が有力です。そして2列目にはブライム、ディオマンデ、ヴィニシウスを並べ、1トップにムバッペを据える布陣が予想されています。

なお、相手チームであるインテルも、昨シーズンに18アシストという驚異的な記録を残してセリエA最優秀選手に選ばれた絶対的左ウイングバックのディマルコが、膝の軽度な捻挫により欠場が決定しており、カルロス・アウグストがその穴を埋める見込みです。また、怪我から復帰して練習に参加したばかりのエンドリッキについて、モウリーニョ監督は『現在の彼の状態は5分、長くても10分程度しかピッチに立つ準備ができていない。ベンチから途中交代のオプションとして控えることになるだろう』と語り、限定的な起用になることを明かしています。 (via SPORT / MARCA / ElDesmarque / Mundo Deportivo)