「ポケモンGO」が軍事利用の標的に?VPS技術を使ったドローン飛行に専門家が警鐘、ペンタゴンでも使用制限の衝撃

かつて世界中でスマートフォンの画面を見つめる人々が街を埋め尽くした大ヒット位置情報ゲーム「ポケモンGO」が、実は現代のハイテク戦争において極めて危険なスパイツールや兵器のナビゲーションとして悪用されるリスクがあるとして、テレビ局「laSexta」などの報道が波紋を呼んでいます。

軍事・防衛アナリストのギジェルモ・プリード氏が解説したシステムの詳細によると、最大の懸念材料はポケモンGOの核心技術である「VPS(ビジュアル・ポジショニング・システム、視覚測位システム)」にあります。これはスマートフォンのカメラとセンサーを利用し、ユーザーが立っている正確な現在地と、その周囲に存在する建物や地形の極めて精細な3D形状をアプリがリアルタイムで把握する技術です。

プリード氏は、『軍事作戦に投入される自律型ドローンは、敵の電波妨害などによってGPSが完全に遮断された状況下であっても、このポケモンGOやGoogleといった一般のマッププラットフォームを通じて知らず知らずのうちに一般ユーザーから収集されたVPSの視覚データを照合することで、正確に飛行ルートを割り出し、標的に突入することが可能だ』と指摘。さらに、『私たちが日常的にポケットに入れているすべてのモバイル機器は、事実上他国による監視を可能にするマイクやカメラとして機能しており、知らぬ間に周辺の機密データを吸い上げられている』と強い警鐘を鳴らしました。

このデータ収集機能の恐ろしさはゲームの領域を完全に逸脱しており、アメリカ国防総省(ペンタゴン)はこれを安全保障上の重大な脆弱性と判断しています。実際、ペンタゴンのすべての職員や関係者に対し、米軍基地や関連施設の敷地内における「ポケモンGO」のアプリ起動およびプレイは厳格に禁止されており、国家機密や軍事インフラの3D構造データが敵対国に漏洩することを徹底的に防ぐ措置が講じられています。

(via MARCA)