イニャキのCFコンバージョン 昨季得点王グルセタをベンチに追いやった新戦術の狙いと起用スタッツ

新監督エディン・テルジッチの戦術的アイデアは、この開幕4試合を通じて非常に明確になりつつあります。その中でも最も注目すべき変化は、キャプテンであるイニャキ・ウィリアムズの起用方法とポジションです。

テルジッチ監督は開幕からの4試合すべてで、ウナイ・シモン、オイハン・サンセ、そしてイニャキ・ウィリアムズの3人を先発として起用し続けてきました。このうち、守護神ウナイ・シモンは唯一、4試合すべてでフル出場を果たしています。

一方で、イニャキの起用スタッツには独特の傾向が見られます。彼は4試合すべてで先発しているものの、そのすべてで後半途中にベンチへ退いているのです。具体的な交代時間は、セビージャ戦が58分、バルセロナ戦が60分、セルタ戦が65分、そして先日のアトレティコ・マドリード戦が66分となっています。

さらに興味深いのは、直近の2試合におけるイニャキの役割です。テルジッチ監督は、セルタ戦とアトレティコ戦において、イニャキ・ウィリアムズを右ウイングではなくセンターフォワードのポジションに据える決断を下しました。

このキャプテンの最前線起用という決断は、昨シーズンのチーム得点王であるゴルカ・グルセタの立ち位置に大きな影響を与えています。グルセタは開幕のセビージャ戦とバルセロナ戦(この2試合はいずれも敗戦)では先発出場を果たしたものの、チームが勝利を収めた直近の2試合ではベンチスタートを余儀なくされています。グルセタはセルタ戦では65分から、アトレティコ戦では76分からの途中出場にとどまりました。

また、開幕4試合すべてに出場している他の主力の起用法も、相手に応じて変化しています。

ニコ・ウィリアムズは開幕戦とセルタ戦ではベンチスタートだったものの、バルセロナ戦とアトレティコ戦では先発出場。アトレティコ戦では先制ゴールを決める活躍を見せました。

アレックス・ベレンゲルも2試合が先発、2試合が途中出場となっており、セルタ戦では得点を決めるも、アトレティコ戦ではベンチスタートでした。

さらに、守備の要であるラポルテは開幕のセビージャ戦ではベンチスタートでしたが、バルセロナ戦で先発に抜擢されて以降はスタメンを維持しています。

ゲレはセビージャ戦で先発したものの、バルセロナ戦では後半からの途中出場となりました。このラポルテとゲレの2人が、それぞれディフェンスラインと中盤の底で発揮している高いパフォーマンスが、チーム全体の守備改善と安定感をもたらしています。

このイニャキを中央に配置する前線の構成が、今後の対戦相手の戦術的特徴に合わせた一時的な対策なのか、それともテルジッチ監督がこれからのシーズンを通じて定番化していく本命の布陣なのか、今後の采配が非常に注目されます。

(via Mundo Deportivo)