2025-26シーズン決算と強固な財務体質の実態

📊 セルタは2025-26シーズンの決算において、770万ユーロ(税後)の赤字を計上することを株主総会で報告します。前年度の860万ユーロの赤字からは縮小しているものの、決算均衡のために見込んでいた3200万ユーロ規模の選手売却を無理に実施しなかったことが赤字の要因となりました。これで6期連続の赤字決算となります。

💶 しかし、その内実を見るとクラブの財務健全性とビジネス成長は非常に著しいものがあります。売上高(事業収入)は前年度の7360万ユーロから43.7%増となる1億620万ユーロに達し、クラブ史上初めて1億ユーロの大台を突破しました。この躍進を牽引したのはヨーロッパリーグ(EL)での快進撃による欧州効果です。大会参加と好成績により1700万ユーロの増収(放映権収入の15%に相当)をもたらし、過去2シーズンのラ・リーガにおける7位および6位という好成績も大きな後押しとなっています。

🏦 手元資金(現金残高)は1220万ユーロを確保しており、CVCファンドから有利な条件で調達したセルタ360専用ローンを除けば、金融機関に対する借入金や負債はゼロという極めて健全な財務状態を維持しています。第三者監査法人による監査レポートでも「何らの限定も付さない無条件の適正意見」を獲得しています。

⚽️ スポーツ面の投資においても、トップチームおよびセグンドチームの選手・スタッフ人件費は前年の5400万ユーロから6100万ユーロへと13%増加しました。ラ・リーガが設定した今季のサラリーキャップ(人件費上限)は前年の9100万ユーロからやや下がって8800万ユーロとなりましたが、セルタはプリメーラで9番目の規模を維持しています。今季のスポーツ人件費予算は6300万ユーロに設定されており、冬の移籍市場での補強や契約更新交渉に充てる余力をしっかりと残しています。

💎 なお、選手への継続投資と主力保持の成果により、Transfermarktによるチーム全体の市場価値は1億3000万ユーロから1億7300万ユーロへと33%急上昇しました。支出面では、EL出場に伴う遠征費や欧州戦の運営費用が増加し、主催試合1試合あたりの警備費用だけで4万ユーロを要しました。また、ラ・リーガから禁止歌唱行為に対して科された罰金総額が前年の9万3000ユーロから29万8000ユーロへと跳ね上がった一方、財務費用は620万ユーロから100万ユーロへと500万ユーロの大幅削減に成功しています。なお、ラ・リーガが予測する今季ELでの成績(リーグフェーズ2勝2分・22位敗退)について、クラブ側は現実的な試算として納得の姿勢を示しています。(via SPORT)