アセンシオの性的ビデオ拡散をめぐる裁判が開始!被害者の許しが判決を大きく左右する鍵に

アセンシオは、飲酒運転による道路安全法違反の判決(許容量の4倍にあたるアルコール度数0.90 mg/lを検出され、罰金14,400ユーロと8ヶ月の免許取り消し処分を容認)を受けたわずか24時間後の木曜日、性的ビデオ無断拡散事件をめぐる裁判の初公判を迎えました。

裁判はラス・パルマス・デ・グラン・カナリアの裁判所で開始され、9月7日(月)までの3日間にわたって審理が行われる予定です。アセンシオを含む4人の被告(他の3人は元カンテラ所属のフェラン・ルイス, フアン・ロドリゲス, アンドレス・ガルシア)は、法廷に直接出頭する必要はなく、ビデオ会議システムを通じてオンラインで証言することが許可されています。

事件は2023年6月15日、グラン・カナリア島モガンのアマドレスにあるビーチクラブで、当時カンテラに所属していた3人の選手が、2人の女性(当時17歳と18歳)と合意の上で性的関係を持ち、その際に撮影された動画や写真が、女性たちの消去要請を無視して無断でWhatsAppを通じて第三者に共有されたことに端を発します。アセンシオ自身は性行為や動画撮影には関与していませんが、自身の携帯電話に転送されてきた無断撮影ビデオを、その背景を知りながらさらに別の第三者に見せたとして、秘密漏洩およびプライバシー侵害の罪に問われています。

アセンシオに対し、検察は2年6ヶ月と1日の禁錮刑を求刑しています。しかし、検察側は「被害者である女性たちが公判で直接アセンシオへの許しを明言すれば、求刑を取り下げる」という意向を明らかにしています。アセンシオはすでに女性たちに公式な謝罪を行い、非公開の賠償金を支払うことで示談が成立しており、女性たちも公証人役場を通じて彼を許す書面に署名しています。

ただし、このプライバシー侵害罪はスペイン刑法における半親告罪に該当するため、示談書があるだけでは裁判は自動的に打ち切られません。女性たちが今回の裁判の中で、自発的かつ自由な意志で彼を許したことを法廷で口頭で証言し、それを確認する必要があります。

一方、他の3名の被告の状況はさらに深刻です。被害者の1人が事件当時に未成年であったことから、彼らは撮影・無断拡散に加えて児童ポルノ罪でも起訴されています。児童ポルノ罪は被害者が許したとしても刑事責任が免除されないため、被害者側の許しだけでは救われません。彼らに対しては4年7ヶ月の禁錮刑が求刑されています。ただし、弁護側が検察や訴追側と司法取引(合意の形成)に達すれば、予定されたすべての公判を消化せずに早期結審する可能性もあります。

アセンシオの弁護側は、捜査段階において基本的人権の侵害があったとして起訴そのものの無効化を求めていましたが、7月30日に裁判官によってこの請求は却下されています。

また、元レアル・マドリードの選手であるミゲル・トーレスはアセンシオの件に対し、以下のように厳しい見解を示しました。

『飲酒運転は周囲に大きな危険を及ぼす行為だ。即時解雇までは求めないが、本人が過ちを正し成長するためにも、極めて厳格で毅然とした処分が必要だ。フットボール界のこのレベルにおいて、お金(金銭的ペナルティ)だけで問題が解決することはまずない。若者の模範となるべきアスリートとして、社会的な意識改革や啓発活動に参加させるなど、実質的な社会的影響を与える処分がふさわしい』(via Estadio Deportivo / SPORT / Mundo Deportivo)