CDテネリフェ
CDテネリフェは、プロサッカー(2部)への復帰を果たした今シーズン、アルバロ・セルベラ(Álvaro Cervera)監督のもとで開幕2連勝を飾り、完璧な勝ち点6スタートを切りました。その絶対的な主役となっているのが、チーム内で「 la pareja del gol (ゴールのペア)」と称されるFWエンリク・ガジェゴ(Enric Gallego)とMFナチョ・ヒル(Nacho Gil)のコンビです。ガジェゴは開幕2試合で2ゴールを挙げ、現在得点ランクトップに立っていますが、その2ゴール全てがナチョ・ヒルの見事なアシストから供給されています。
開幕戦のSDエイバル戦(アウェイ、1-0勝利)のゴールは、自陣での電撃的なボール回収から始まりました。ナチョ・ヒルが絶妙なコントロールから前線のスペースへスルーパスを送り、走り込んだガジェゴがボールをトラップすることなくダイレクトで逆サイドへ叩き込む完璧な先制弾。セルベラ監督も『彼をスピード勝負のために置いているわけではないが、見事なフィニッシュだった』と試合後に笑顔を見せました。
続く第2節のアルメリア戦(ホームのヘリオドロ・ロドリゲス・ロペス、2-1勝利、ナチョ・ヒルがサポーター投票によるMVPを獲得)では、攻撃が手詰まりになりかけたコーナー付近の局面が、ヘスス・アルバレス(Jesús Álvarez)からのパスをきっかけに打開されました。パスを受けたナチョ・ヒルが、相手DFの密着マークを背負いながら、一度後ろに戻すと見せかけたキックフェイント( amagó con repetir pase atrás )で前を向き、鮮やかに相手を抜き去る魔法のようなドリブル( magia )で侵入。そこから絶妙なクロスをゴール前に入れ、待ち構えていたガジェゴが泥臭く押し込んで逆転勝利を決定づけました。
ガジェゴはあと20日足らずで40歳を迎えますが、セルベラ監督は1戦目を60分、2戦目を70分で交代させるなど細かくプレイ時間を管理し、彼のスタミナとパフォーマンスを最大化しています。かつて3部リーグでの19得点で昇格をもたらしたこのベテランは、現在クラブ通算57ゴールを記録しており、かつての偉大なレジェンドであるロメル・フェルナンデス(Rommel Fernández)の持つ通算63ゴールまであと「6」に迫っています。数ヶ月前に現役引退の可能性を問われたガジェゴは『引退はまだずっと先の話だ』と不敵に語っており、ナチョ・ヒルも『3部(Primera RFEF)だけで通用する選手ではないこと、2部でもそれ以上のパフォーマンスができることを示したい』と決意を語っています。この2人の爆発力は、間違いなく昇格争いにおける最大の武器となります。 (via SPORT)