チームを1つにする指揮官のコミュニケーションと「衝突から生まれる成長」への信念
ヘラクレイトスやヘーゲル、ニーチェといった偉大な哲学者が葛藤や対立を中心に思索を深めたように、テルジッチ監督もチーム内での衝突や葛藤をポジティブな成長のエネルギーに変える特別なアプローチを持っています。
かつて彼は指導者向けメディアの取材に対し、『自分は選手たちがコンフォートゾーン(ぬるま湯)から脱出するための健全な衝突を信じている。ただし、健全な衝突とロッカールームの崩壊の境界線は非常に紙一重だ。だからこそ、一時のモチベーションを高めること以上に、優れた規律を保つことこそが真の価値を持つ』と自身の哲学を語っていました。
彼の戦術の根底にあるのは、選手一人ひとりとの深く温かい信頼関係です。ピッチ上で見せる強烈なアグレッシブさ、ハイテンポなプレッシング、波状攻撃、相手を絶え間なく不快にさせる変幻自在な介入は、選手たちが指揮官の情熱を完全に信頼しているからこそ成り立っています。そしてテルジッチ自身は一切のエゴを排除し、『これは私のチームでも、エディン・テルジッチのアスレティックでもない。クラブに関わる全員のアスレティックであり、人々が見たいと心から願う姿そのものなのだ』と語り、クラブ全体の一体感を何よりも大切にしています。 (via MARCA)