カンテラ売却で2億ユーロ超の巨額利益を上げるクラブの方針に、現地著名ジャーナリストが疑問を投げかける

💰レアル・マドリードが今夏の移籍市場において、下部組織(カンテラ)出身の有望な若手選手たちの「売却ラッシュ」によって2億ユーロを超える巨額の純利益を記録したことについて、その育成方針や商業主義への偏重に対する厳しい批判が現地で巻き起こっています。

クラブは今夏、補強のために2億2500万ユーロ(ボーナス等を含めれば最大2億4500万ユーロ)という巨額の投資を行いましたが、その支出を相殺するために、カンテラーノの権利の切り売りを積極的に進めました。ニコ・パスをイタリアのコモに6000万ユーロで売却したほか、ゴンサロ・ガルシアをフルハムへ4000万ユーロ(保有権の70%)で放出。さらに、かつて下部組織に所属していたビクトル・ムニョスが Osasuna からリバプールへ移籍したことに伴い、保持していた買い戻し等の契約条項から2000万ユーロの臨時収入を確保しました。

また、移籍最終盤にはマヌエル・アンヘルをフルハムへ約400万〜600万ユーロ(保有権の50%〜70%)で売却し、昨年夏にシュトゥットガルトへ600万ユーロで売却して50%の権利を維持していたチェマ・アンドレスがブライトンへ2300万ユーロで完全移籍したことにより、1150万ユーロの利益を手にしました。このブライトンへの移籍により、レアル・マドリードは彼に対する将来的な管理権を完全に手放すこととなりました。チェマ・アンドレスは昨季のドイツ・ブンデスリーガで公式戦39試合に出場(1939分)し、4ゴール2アシストをマークして高評価を得ていました。

こうしたカンテラーノたちの相次ぐ放出と巨額の売却益計上に対し、ラジオ局COPEの人気ジャーナリストであるフアンマ・カスタニョ氏が非常に厳しい口調で批判を展開しました。カスタニョ氏は、カンテラの存在意義について疑問を投げかけ、『下部組織の売却で多額の資金を得たからといって、手放しで胸を張るべきかどうかは極めて疑わしい。本来、カンテラの役割というのは、一義的にはトップチームに選手を供給し、戦力を充足させることにあるはずだからだ』と指摘。さらに同氏は、『レアル・マドリードのサポーターに尋ねれば、間違いなく誰もが、これほどの売却益を得るくらいなら彼らにトップチームで活躍するチャンスや枠を与えて欲しかったと答えるはずだ』と言及し、クラブが育成組織をただの資金調達の道具として利用している実態を非難しました。 (via Mundo Deportivo)