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レアル・ベティス vs ヘタフェCF

ラ・リーガ / jornada-6 / Estadio de Betis / 2026年9月18日(金)

レアル・ベティス 1-0 ヘタフェCF

試合サマリーと得点経過

2026年9月17日、エスタディオ・ラ・カルトゥハにてラ・リーガ第6節、レアル・ベティス対ヘタフェCFの一戦が行われた。観客数57,792人を集めた一戦は、前半終了直前に挙げたエズ・アブデの1点を守り切ったレアル・ベティスが1-0で勝利を収めた。主審はホセ・マリア・サンチェス・マルティネスが務めた。

試合は立ち上がりからホームのレアル・ベティスがボールを保持し、80%に達するポゼッション率でヘタフェCFを自陣に押し込む展開となった。これに対し、ヘタフェCFは低く硬い守備ブロック(ブロケ・バホ)を敷きつつ、24回のファウルを記録する激しいプレッシングと縦への速い展開で応戦した。立ち上がりの3分にはヘタフェCFのマリオ・マルティンが鋭いシュートでベティスゴールを脅かしたが、GKアルバロ・バジェスが好セーブで阻止。直後の4分にはベティスのトロイ・パロットが相手GKダビド・ソリアの飛び出しを見てハーフウェーライン付近からロングシュートを放つなど、序盤からスピーディーで密度の高い攻防が繰り広げられた。

ベティスは右サイドのアントニーのカットインや左サイドのエズ・アブデの突破を軸に攻撃の圧力を強め、28分にはアントニーが時速110キロに達する強烈なボレーシュートを放つも、ダビド・ソリアの驚異的な反応によりポストに弾かれた。さらにファクンド・ベルナルが惜しいミドルシュートを放つなど猛攻を続けた。

待ち望まれた先制点が生まれたのは前半終了直前の45分だった。起点となったのは、中盤の激しい競り合いで相手2人を跳ね返してボールを奪い取ったネルソン・デオッサ。デオッサが最前線へ送った正確なロングフィードに対し、左サイドでエズ・アブデが収めて攻撃を開始する。アブデから右サイドのアントニーへと展開されると、アントニーのパスを受けたトロイ・パロットが相手DFを引きつけて冷静にペナルティエリア中央へバックパスを供給。ここへ走り込んできたエズ・アブデがダイレクトで右足を振り抜き、ダビド・ソリアの守るゴールネットを破った。

この得点に対しては、アブデの手によるボールコントロールの有無や、ゴール前にいたイスコがダビド・ソリアの視界を遮ったか否かをめぐりVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)チェックが行われたが、最終的に主審はゴールを認定。ベティスが絶好の時間帯に先制に成功した。

後半、ヘタフェCFはラインを上げて反撃を試みたものの、ベティスは安定したポゼッションと素早い攻守の切り替えで主導権を渡さなかった。87分にはヘタフェCFのマリオ・マルティンがナタンへのファウルで2枚目のイエローカードを受けて退場となり、最後は1人少なくなったヘタフェCFの猛攻をベティスがしのぎ切ってタイムアップ。ベティスが今季5勝目を挙げ、勝ち点15で3位の位置を確固たるものとした。

戦術・采配のポイント

マヌエル・ペジェグリーニ監督率いるレアル・ベティスは、ビジャレアルCF戦から中2日という過密日程を考慮し、先発メンバー7人を入れ替える大胆なターンオーバーを敢行して4-2-3-1の布陣を採用した。中盤ではネルソン・デオッサとファクンド・ベルナルがダブルボランチを組み、豊富な運動量と広範囲なカバーリングでセカンドボールを拾い続けた。特にデオッサは強力なフィジカルでデュエルを制し、8回のボール回収、3回のクリア、2回のインターセプトを記録したうえ、圧巻の長短のパス展開(ロングパス成功率100%)で攻撃の起点を担った。

前線ではイスコが巧みなファーストタッチで相手の圧力をいなし、右のアントニーと左のエズ・アブデが果敢に1対1を仕掛けることでヘタフェCFの5バック気味の守備陣を横に揺さぶった。課題としては、ポゼッション率75%・シュート数16本と圧倒しながらも追加点を奪えず、終盤まで緊迫したスコアを強いられた決定力不足が挙げられる。

一方、ホセ・ボルダラス監督率いるヘタフェCFは、4-1-4-1(守備時は5バック化するブロケ・バホ)のフォーメーションで挑んだ。アンカーにネマニャ・グデリを配置して中央を固め、前線のイバン・アソンのポストプレーやロングボールから一発を狙う戦術を徹底した。チーム全体で激しいコンタクトを辞さず、ベティス攻撃陣のファールを誘ってリズムを分断しようとしたが、ベティスのセンターバックコンビ(ナタンとバレンティン・ゴメス)の強固な守備に阻まれ、クリーンな決定機を作り出すには至らなかった。

監督の交代策においても明暗が分かれた。ペジェグリーニ監督は前半でイエローカードを受けた右バックのアンヘル・オルティスをハーフタイム(46分)に下げ、エクトル・ベジェリンを投入して守備の退場リスクを回避。61分にはイスコに代えて、今夏レアル・マドリードから古巣復帰を果たしたダニ・セバージョスを本拠地ラ・カルトゥハのピッチへ送り込んだ。セバージョスは中盤でゲームのテンポを落ち着かせ、ボールを保持しながら時計を進める役割を完璧にこなした。その後もロドリゴ・リケルメ、クチョ・エルナンデス、アルバロ・フィダルゴを順次投入し、運動量を維持しながら手堅く逃げ切った。

対するホセ・ボルダラス監督は、ハーフタイムにダビンチからホハン・モヒカ、マルティン・サトリアーノからエネス・ウナルへと交代を行い、後半頭から攻勢に出る姿勢を見せた。69分にはセバスティアン・ボセリ、81分にはアルベルト・リスコとオスカル・ロペスを投入してフレッシュな脚力を注入したものの、87分にマリオ・マルティンが退場となったことで反撃の出鼻をくじかれた。終盤にエネス・ウナルが迎えた一対一のビッグチャンスもベティスの守護神アルバロ・バジェスに阻まれ、交代策を結実させることはできなかった。

現地メディアの選手採点・評価比較

この試合における両チームの評価について、現地メディア(MARCA, AS, SPORT, MundoDeportivo,El Desmarque)の採点と解説を分析すると、特定のキーマンに対する評価の高さが際立っている。

レアル・ベティス側で最も絶賛を浴びたのは、MVPに選出されたネルソン・デオッサである。SPORTでは9点(10点満点)、El Desmarqueでも9点(10点満点)という最高評価が与えられた。今夏は移籍の噂が絶えなかったコロンビア人MFだが、プレシーズンからの精力的な取り組みと今節での驚異的なパフォーマンスに対し、El Desmarqueは「自信に満ち溢れ、先制点へとつながるロングパスをはじめ全てのプレーに意味があった」と称賛。SPORTも「中盤での圧倒的なフィジカルと展開力でゲームを支配した」と評した。

守護神アルバロ・バジェスに対しても高い評価が集まり、El Desmarqueで9点、EstadioDeportivoで8点、SPORTで8点が付けられた。「現在ラ・リーガで最も波に乗っているゴールキーパー」と評され、要所で見せた至近距離のシュートストップや終盤のエネス・ウナルの決定機阻止など、無失点勝利に大きく貢献した点が全紙で一致して称えられた。

決勝点を挙げたエズ・アブデはSPORT、El Desmarque、EstadioDeportivoで揃って7点と評価された。一週間にわたり外的な物議に晒されていた中で結果を残した点に対し、El Desmarqueは「サッカーの神様による正義が下された。個の突破で相手の壁を崩し切った」とメンタル面と決定力を高く評価した。また、センターバックのナタンもEl Desmarqueで8点を獲得し、地上戦デュエル勝利数100%や9回の守備貢献を記録した守守の要として称賛された。

敗れたヘタフェCF側では、GKダビド・ソリアに対してMARCA、AS、MundoDeportivoから絶大な評価が与えられた。トロイ・パロットの超ロングシュートやアントニーの至近距離ボレーなどを次々と防ぎ、ベティスの決定機を何度も阻止したパフォーマンスについて、ASは「ダビド・ソリアのビッグセーブがなければ大量失点に繋がっていた」と記し、敗軍の中で孤軍奮闘した守護神を称えた。

メディアごとの見解の違いとしては、SPORTがベティスの攻撃的なアグレッシブさと中盤のコントロール力を前面に押し出して絶賛したのに対し、MARCAやASはヘタフェCFが見せた24回のファウルとイエローカード多発の激しい戦いぶりに焦点を当て、ベティスのサイド攻撃の破壊力を認めつつも後半に決定機を外し続けた詰め甘さに言及するなど、試合の捉え方に特徴的な対比が見られた。

試合後の監督・選手コメント

マヌエル・ペジェグリーニ監督(レアル・ベティス):「開幕6試合で勝ち点15(5勝1敗)を獲得できたことは非常に素晴らしい。チャンピオンズリーグのリル戦勝利を挟む過密日程の中で、チームが見せている戦いぶりと競争力には大変満足している。ヘタフェCFは非常に硬い守備を誇るタフなチームであり、一筋縄ではいかない相手だった。2点目を奪って試合を終わらせるチャンスは何度かあったが、1点差の場面でしっかりと無失点を維持し切れたことを評価したい。ネルソン・デオッサについては今夏チームに残ってくれて本当に良かったと思っている。欧州2年目を迎えて精神的にも成熟し、あらゆるポジションで高い技術とパワーを発揮してくれている。また、約4ヶ月ぶりに先発し価値あるゴールを決めたエズ・アブデにとっても大きな一戦となった。本拠地ラ・カルトゥハでファンとともに勝ち点を積み重ねられていることは大きな意味を持つ」

ホセ・ボルダラス監督(ヘタフェCF):「敗戦という結果には非常に落胆しているが、制限された戦力の中で全力を尽くして戦い抜いた選手たちには何の文句もない。だが、ベティスの失点シーンは非常に疑わしい判定だった。イスコがダビド・ソリアの目の前に立ち、明らかにGKの視界を妨害していた。ルール上、ゴールキーパーの視界を遮った場合はオフサイドで取り消されるべきだ。また、その前の局面でエズ・アブデの手によるボールコントロールのサポートもあった。マリオ・マルティンの退場シーンについても、彼は足を引いており悪意はなかった。審判の判決に不平ばかり言っていると思われたくはないが、極めて明確なプレーだった。悔しさは残るが、我々は頭を切り替えて次のマラガCF戦に全力を注がなければならない」

ネルソン・デオッサ(レアル・ベティス / MVP):「まさか自分が試合のMVPに選ばれるとは思っていなかったので驚いたが、ピッチ上でチームのために全力を尽くした結果が評価されてとても誇らしい。我が家であるラ・カルトゥハでは絶対に勝ち点を1点たりとも渡さないとチーム全員で誓い合ってきたし、それをピッチ上で証明できたことが何より嬉しい。苦しい時期を乗り越えて見事なゴールを決めた兄弟のアブデの活躍も自分のことのように誇らしい。レアル・マドリードと並んで3位につけているのは非常に価値のあることであり、このポジションを長く維持できるよう戦い続けたい」

ジェネ・ダコナム(ヘタフェCF):「非常にタフで激しい戦いだったが、チームとしてよく競り合えたと思う。回避できたはずの失点だったが、これもサッカーの一部だ。ファンやチームメイトには焦らず冷静さを保つよう伝えたい。ダビド・ソリアは今夜も幾度となくチームを救う素晴らしいセーブを見せてくれた。彼は間違いなくラ・リーガ最高のゴールキーパーの一人だ。下を向くことなく、日々のトレーニングで改善を重ねて次節に臨みたい」


次回はアウェイでのRCデポルティーボ戦が控えています。この好調なベティスの戦術分析や、他会場の最新結果レポートの作成をご希望でしたら、いつでもお申し付けください。