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ラ・リーガ / 第4節 / マルティネス・バレロ / U-NEXT・DAZN / 2026年9月8日(火)

エルチェCF 対 レアル・ソシエダ

エルチェCF 2-3 レアル・ソシエダ

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試合サマリーと得点経過

ラ・リーガ第4節、開場50周年を迎えたスタディオ・マルティネス・バレーロにて、エルチェCFとレアル・ソシエダの一戦が行われました(2026年9月7日開催、観客数25,562人)。試合は前半にアウェイのレアル・ソシエダが2点を先行しながらも、後半にVAR介入によるゴール取り消しと退場劇からエルチェが同点に追いつくという激動の展開をたどりました。最後は数的人数不利を背負ったレアル・ソシエダが土壇場で勝ち越し、2-3で劇的な勝利を収めました。

試合は序盤からハイペースで展開しました。立ち上がりの11分、レアル・ソシエダが右コーナーキックを獲得すると、カルロス・ソレールが蹴り込んだボールのセカンドチャンスから試合が動きます。ペナルティエリア内に残っていたカルロス・ソレールが再びクロスを供給すると、相手マークの外側へ素早く抜け出たジョブ・オチエンが右足で一閃。時速107キロとも評された強烈なハーフボレーを相手GKマティアス・ディトゥロの守るゴールの近場に叩き込み、レアル・ソシエダが先制に成功します。

勢いに乗るレアル・ソシエダは31分、エルチェの自陣ビルドアップでのミスを見逃しませんでした。GKマティアス・ディトゥロからペドロ・ビガスへ送られた短いパスのコントロールが乱れた瞬間、猛烈なプレッシングをかけたジョブ・オチエンがボールを奪取。そのままペナルティエリア中央へマイナスのパスを送ると、走り込んできたアンヘル・エレーラが右足ダイレクトで合わせ、GKマティアス・ディトゥロの身体の下を抜くシュートで追加点を挙げました。

2点リードで迎えた後半、61分にこの試合最大の転換点が訪れます。カルロス・ソレールのスルーパスに抜け出したルカ・スチッチが相手ゴールを揺らし、一度は0-3と決定的なリードが広がったかに見えました。しかし、VARチェックが入ると、攻撃の起点となる自陣深くの局面でフェル・ニーニョのバックヒールパスが、直前に交代出場したばかりのジョン・マルティンの伸ばした腕に接触していたことが判明。主審のミゲル・アンヘル・オルティス・アリアスはモニター確認の末、ゴールを取り消すとともに、ジョン・マルティンに対して「決定的な得点機会の阻止」として一発退場を言い渡しました。

一変して追撃の機を得たエルチェは67分、ペドロ・ビガスの縦パスを受けた途中出場のトマ・ルマルがペナルティエリア手前で前を向き、利き足とは逆の右足でミドルシュートを放ちます。鋭いグラウンダーの打球はGKウナイ・マレーロの手をかすめてゴールの隅へ吸い込まれ、1-2と1点差に迫ります。

さらに勢いを増すエルチェは74分、左サイドのヘルマン・バレラが開いてボールを持ち、右サイドのテテ・モレンテへ対角のクロスを供給。テテ・モレンテがゴールエリア内へ折り返したボールを、フリーで走り込んだフェル・ニーニョが胸で押し込み、ついに2-2の同点に追いつきました。

スタジアム全体がエルチェの逆転劇を予感する中で迎えた89分、レアル・ソシエダが最後の一撃を見せます。自陣でロングボールを身体を張ってキープしたジョブ・オチエンが絶妙なタイミングで中央へ展開。ボールを受けたルカ・スチッチが力強いドリブルで相手DF陣の隙間を切り裂き、ペナルティエリア手前から得意の左足を振り抜きます。相手DFに当たってわずかにコースが変わったシュートがネットを揺らし、レアル・ソシエダが土壇場で2-3と勝ち越しました。アディショナルタイムにはエルチェのフェル・ニーニョが放った至近距離からのヘディングシュートをGKウナイ・マレーロが驚異的な反応で防ぎ切り、レアル・ソシエダが死闘を制しました。

両チームのスタメンと交代

ホーム: エルチェCF(3-4-1-2)

  • GK: マティアス・ディトゥロ
  • DF: ブバ・サンガレ、ビクトル・チュスト、ペドロ・ビガス
  • MF: テテ・モレンテ、ハビ・モルシージョ、ゴンサロ・ビジャール、ヘルマン・バレラ、ファクンド・ブオナノッテ
  • FW: フェル・ニーニョ、エセキエル・ポンセ

(主な交代)

  • 54分: ファクンド・ブオナノッテ → トマ・ルマル
  • 54分: エセキエル・ポンセ → アビエル・オソリオ
  • 69分: ゴンサロ・ビジャール → セペダ
  • 81分: ブバ・サンガレ → レビボ
  • 81分: ヘルマン・バレラ → ホサン

アウェイ: レアル・ソシエダ(4-3-3)

  • GK: ウナイ・マレーロ
  • DF: ジョン・ミケル・アランブル、イゴール・スベルディア、ママドゥ・サール、セルヒオ・ゴメス
  • MF: カルロス・ソレール、アンヘル・エレーラ、ルカ・スチッチ
  • FW: ゴンサロ・ゲデス、ジョブ・オチエン、ミケル・オヤルサバル

(主な交代・退場)

  • 58分: ママドゥ・サール → ジョン・マルティン
  • 58分: ゴンサロ・ゲデス → アレックス・マルシャル
  • 61分: ジョン・マルティン(レッドカードにより退場)
  • 69分: アンヘル・エレーラ → ジョン・パチェコ
  • 69分: ミケル・オヤルサバル → ジョン・ゴロチャテギ
  • 81分: アレックス・マルシャル → エクトル・フォルト

戦術・采配のポイント

レアル・ソシエダのペレグリーノ・マタラッツォ監督は、前節から先発6人を変更する思い切ったターンオーバーを敢行しました。守護神アレックス・レミロに代えてウナイ・マレーロを起用したほか、新加入のママドゥ・サールをさっそくスタメンでデビューさせました。攻撃面では、エルチェの攻撃的なウイングバックであるヘルマン・バレラの背後やハイラインの隙間を突くため、圧倒的な推進力を誇るジョブ・オチエンを右サイドに抜擢。この采配が完璧にハマり、前半から背後へのロングボールと前線からの鋭いプレスでエルチェの守備組織を崩壊させました。後半に数的人数不利となってからは、エクトル・フォルトを投入して5バックへ移行しつつ、ジョブ・オチエンの運動量とルカ・スチッチの個の打開力を活かした縦に速いカウンターへ切り替えた判断が、最終的な勝ち越しゴールへとつながりました。

対するエルチェCFのマルティン・アンセルミ監督は、今季初となる2トップ(フェル・ニーニョとエセキエル・ポンセ)を採用して前線の厚みを増す狙いでした。しかし、自陣でのビルドアップにおいて相手のプレスにハマり、GKマティアス・ディトゥロとペドロ・ビガスの連携ミスから致命的な2失点を招いてしまいました。後半開始早々にトマ・ルマルとアビエル・オソリオを投入した采配は当たり、攻撃のテンポと精度を劇的に向上させて一時は同点に追いつく波に乗りました。しかし、相手が10人になったことで攻め急ぎ、リスク管理が疎かになった時間帯に自陣の広大なスペースを使われ、痛恨の決勝点を許す結果となりました。

現地メディアの選手採点・評価比較

現地メディアの評価において、満場一致でこの試合のMVPに挙げられたのが1ゴール2アシストと全得点に関与したジョブ・オチエンでした。El Desmarqueはチーム最高点となる「9点」(10点満点)をつけ、「攻撃での決定的な役割はもちろん、高い位置でのプレッシングでも絶大な貢献を見せた」と絶賛。Diario Vascoも「5点満点中の5点」を与え、「圧倒的なスピードと力強さでエルチェの守備陣を終始引き裂いた」と大絶賛しました。

劇的な決勝弾を決めたルカ・スチッチに対しても各紙が高評価を並べています。El Desmarqueは「8点」をつけ、「前線でのプレッシングと守備への意識に加え、一度はゴールを取り消されながらも土壇場で自ら試合を決定づける個の力を見せつけた」と評しました。また、新加入で先発デビューを果たしたママドゥ・サールに対しては、El Desmarqueが「6点」をつけ、序盤のミスを指摘しつつも空中戦の強さとカバーリング能力を評価しています。一方で、不幸なハンド判定により退場となったジョン・マルティンには「0点」がついたほか、失点場面で後手に回ったイゴール・スベルディアには「3点」と厳しい採点が下されました。

エルチェ側に対してSPORTなどの各紙は、途中出場で反撃の口火を切るゴールを挙げたトマ・ルマルや泥臭く同点弾を決めたフェル・ニーニョの奮闘を称えたものの、自陣での軽率な失策を重ねたGKマティアス・ディトゥロやペドロ・ビガスに対しては厳しい評価を下しています。また、MARCAやMundoDeportivoは、試合の流れを決定づけたジョン・マルティンの退場判定について「あまりに厳格で試合を狂わせた」と審判の判断に触れつつも、数的大勢不利を跳ね返したレアル・ソシエダの不屈の精神力を強調しました。

試合後の監督・選手コメント

レアル・ソシエダのペレグリーノ・マタラッツォ監督は試合後、激闘となった一戦を以下のように振り返りました。「勝利で終えられたことは非常にポジティブだ。3点目を決めてから1人減るまでの間に多くの出来事があった。退場が出るまでは数多くのチャンスを作り、勝利にふさわしい戦いができていた。レッドカードの後は相手のクロス対応や守備構造の維持に苦しんだが、我々のスピリット、ルカ・スチッチやカルロス・ソレールの走力、そしてチーム全体のクオリティとキャラクターで勝利を掴み取ることができた」また、ウナイ・マレーロの先発起用については、「アレックス・レミロは素晴らしい状態だったが、ウナイにも実戦の機会を与えたかった。相手のマンツーマンのプレスに対して、ウナイの素早い展開力がこの試合には適していた」と意図を明かしました。

エルチェCFのマルティン・アンセルミ監督は、ホームでの悔しい敗戦に落胆を隠せませんでした。「『残酷』という言葉がこの試合を最もよく表している。相手に打撃を与えられ、追いついた後に勝ち越すチャンスもありながら、最後にこのような残酷な結末を迎えてしまった。非常に大きな挫折感を感じている。しかし、自分たちが信じてプレーすれば、レアル・ソシエダのような格上のチームを追い詰められることも証明できた。このリーグでは相手に一瞬の隙も与えてはならない」さらに、手痛い失点につながったミスについて触れ、「失点につながる個人のミスを犯してしまった。サポーターに勝利を届けることができず、本当に申し訳ない」とファンへ謝罪しました。

この試合のMVPに輝いたレアル・ソシエダのジョブ・オチエンは、喜びと安堵の表情で語りました。「チーム全員で全てを出し切った。レッドカードの後は本当に苦しい時間帯が続いたが、喉から手が出るほど欲しかった勝ち点3を持ち帰ることができて嬉しい。2点リードしていたからこそ、10人になってからは守備に追われることになったが、誰も最後まで諦めなかった。1ゴール2アシストという結果も含め、僕のキャリアにとって忘れられない素晴らしい夜になった」

エルチェCF 対 レアル・ソシエダ の背景データ

順位

順位クラブ試合勝分負得失差点直近
5 レアル・ソシエダ 11 6 1 4 20 20 0 19 LWWWW
17 エルチェCF 11 2 4 5 14 18 -4 10 LWDDW
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