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ラ・リーガ / 第4節 / エスタディオ・デ・ラ・カルトゥハ / U-NEXT・DAZN / 2026年9月5日(土)

レアル・ベティス 対 レアル・マドリード

レアル・ベティス 1-0 レアル・マドリード

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試合サマリーと得点経過

2026年9月4日、猛暑に見舞われたセビリアのエスタディオ・デ・ラ・カルトゥハに66,046人の観客を集めて行われたラ・リーガ第4節。【レアル・ベティス 1 - 0レアル・マドリード】の一戦は、ホームのレアル・ベティスが劇的な勝利を収め、ジョゼ・モウリーニョ監督率いるレアル・マドリードに今季初の黒星をつけた。得点者はトロイ・パロット(81分)。

36度を超える過酷な気象条件の下で行われた試合は、キックオフ直後に選手たちからボールの空気圧不足が指摘され、主審が何度もボールを交換する異例のスタートを切った。序盤から攻勢に出たのはレアル・マドリードだった。右サイドから中央へ侵入するアルダ・ギュレルが圧倒的な存在感を放ち、攻撃のタクトを振るう。11分にはアルダ・ギュレルの精緻なクロスからディーン・ハイゼンが至近距離で合わせるも、ベティスの守護神アルバロ・バジェスが立ちはだかった。さらにヴィニシウス・ジュニオールのシュートがポストを叩き、ヴィニシウス・ジュニオールのお膳立てからキリアン・エムバペが迎えた連続の絶好機も、ナタンとマルク・バルトラの体を張ったブロックに阻まれた。

試合が動いたのは終盤の81分だった。ベティスが獲得した右コーナーキックの場面、交代出場直後のネルソン・デオッサが圧倒的な跳躍力で打点の高いヘディングシュートを叩き込む。これはレアル・マドリードのゴールキーパー、ティボー・クルトワが驚異的な反応で一度は弾き返したものの、フェデリコ・バルベルデがマークを外してゴール前にこぼれたボールに、誰よりも素早く反応したのが同じく途中出場の新戦力FWトロイ・パロットだった。トロイ・パロットは泥臭くゴール前へ飛び込み、右足で押し込んで貴重な先制点を奪い取った。

追い詰めるレアル・マドリードは87分、ヴィニシウス・ジュニオールのアウトサイドクロスからカルロス・エスピが鮮やかな半チレーナでネットを揺らしたが、VARの確認により直前のビルドアップでのオフサイドが判定されてゴールは取り消しとなった。さらにアディショナルタイムの90+3分、ペナルティエリア内でヴィニシウス・ジュニオールがナタンに倒されてレアル・マドリードにPKが与えられる。しかし、気迫溢れるキリアン・エムバペのPKを読んだアルバロ・バジェスが見事にストップ。こぼれ球をマルク・バルトラが間一髪でクリアした。レアル・マドリード陣営はバトラのペナルティエリア内への早期侵入を主張してPKやり直しを猛抗議したが、VARの介入を経て判定は覆らず、そのままタイムアップ。ベティスが執念の完封勝利を飾った。

両チームのスタメンと交代

ホーム: レアル・ベティス(4-2-3-1)

  • GK: アルバロ・バジェス
  • DF: エクトル・ベジェリン、ディエゴ・ジョレンテ、ナタン、フラン・ガルシア
  • MF: ファクンド・ベルナル、マルク・ロカ、パブロ・フォルナルス、イスコ、アントニー
  • FW: クチョ・エルナンデス

交代:

  • 39分: マルク・バルトラ(IN) ← ディエゴ・ジョレンテ(OUT、頭部負傷)
  • 60分: アルバロ・フィダルゴ(IN) ← イスコ(OUT)
  • 72分: トロイ・パロット(IN)、ネルソン・デオッサ(IN) ←クチョ・エルナンデス(OUT)、ファクンド・ベルナル(OUT)
  • 81分: ロドリゴ・リケルメ(IN) ← アントニー(OUT)

アウェイ: レアル・マドリード(4-2-3-1)

  • GK: ティボー・クルトワ
  • DF: デンゼル・ダンフリース、イブラヒマ・コナテ、ディーン・ハイゼン、マルク・ククレジャ
  • MF: エドゥアルド・カマヴィンガ、フェデリコ・バルベルデ、アルダ・ギュレル、ジュード・ベリンガム、ヴィニシウス・ジュニオール
  • FW: キリアン・エムバペ

交代:

  • 64分: トレント・アレクサンダー=アーノルド(IN)、ベルナルド・シウバ(IN)、ヤン・ディオマンデ(IN) ←デンゼル・ダンフリース(OUT)、エドゥアルド・カマヴィンガ(OUT)、アルダ・ギュレル(OUT)
  • 82分: カルロス・エスピ(IN) ← フェデリコ・バルベルデ(OUT)
  • 88分: アルバロ・カレーラス(IN) ← マルク・ククレジャ(OUT、負傷予防)

戦術・采配のポイント

前節レバンテ戦での大敗(5-2)からの立て直しを図るマヌエル・ペジェグリーニ監督は、ファクンド・ベルナルとマルク・ロカによる重厚なダブルピボットを採用。中盤の密度を高めてレアル・マドリードの強力なインサイドハーフ陣の侵入を防ぐ戦術を選択した。前半39分にDFディエゴ・ジョレンテが頭部接触(鼻骨骨折)で負傷退場するアクシデントに見舞われたものの、急遽投入されたマルク・バルトラとナタンのセンターバックコンビがペナルティエリア内で驚異的な集中力を発揮。試合が進むにつれて暑さで運動量が落ちた時間帯には、ネルソン・デオッサとトロイ・パロットを投入し、セットプレーの脅威と前線での推進力を格段に向上させる見事な采配を的中させた。

一方、ジョゼ・モウリーニョ監督はアルダ・ギュレルを攻撃のキーマンとして配置し、右サイドから流動的に中央へ絞らせることで決定機を幾度となく演出させた。しかし、前半終了間際に警告を受けていたアルダ・ギュレルが後半53分に激しいファウルを犯すと、審判の判断で退場こそ免れたものの、モウリーニョ監督は2枚目のイエローカードによる退場リスクを恐れて64分にアルダ・ギュレルを下げる決断を下した。この交代によってレアル・マドリードは攻撃のひらめきとゲームのコントロール力を完全に喪失。途中投入のヤン・ディオマンデやベルナルド・シウバも閉塞感を打破できず、パワープレー気味に投入したカルロス・エスピの個人的な打開力に頼るほかなくなった点が、敗戦の大きな要因となった。

現地メディアの選手採点・評価比較

現地各紙の採点では、金星を挙げたベティスの守護神アルバロ・バジェスに最高の評価が集まった。SPORTおよびEl Desmarqueは満点となる「10点」を与え、6度のビッグセーブに加えて試合終了間際のPK阻止を「完璧な守護神の証明」と絶賛した。MARCAとASも「試合の絶対的ヒーロー」として10点満点相当の最高評価を授与している。ベティス陣営では、ヴィニシウス・ジュニオールを完璧に封じ込めた右サイドバックのエクトル・ベジェリン(SPORT: 9点、El Desmarque: 9点)や、決勝点を挙げたトロイ・パロット(SPORT:9点、El Desmarque: 8点)にも極めて高い点数がつけられた。

レアル・マドリード側で唯一高い評価を受けたのはアルダ・ギュレルであった。SPORT(7点)、AS(7点)、El Desmarque(7点)と各紙揃ってチーム最高点をつけ、ASは「アルダ・ギュレルとその他10人」と表現して攻撃陣で孤軍奮闘したプレーを称えた。

対照的に厳しく糾弾されたのがキリアン・エムバペである。SPORTとEl Desmarqueは揃って10点満点中「1点」という最底辺の評価を下した。前半の至近距離でのダブル決定機逸や、土壇場でのPK失敗に対し、MARCAやASも「不発で不運な一日(4点評価)」と厳しく指摘。また、エクトル・ベジェリンの前に突破口を見出せなかったヴィニシウス・ジュニオールや、中盤で守備の破綻を招いたフェデリコ・バルベルデに対しても、SPORTやEl Desmarqueは「4点」の低評価を下しており、メディア間でビッグネームに対する手厳しい見解が一致した。

試合後の監督・選手コメント

レアル・ベティスのマヌエル・ペジェグリーニ監督は、前節の大敗からの反発力に胸を張った。「サッカーにおいて勝利を喜ぶのも敗戦に苦しむのも24時間しかない。しっかり自省し、自分たちのメンタリティを信じて立ち上がることが重要だった。我々は最初から勝利を狙って戦った」と語り、相手監督の言葉に抗戦した。「引き分けを狙いに来て宝くじに当たったという見解には同意しない。決定機を活かした我々が勝利を掴んだのであり、審判の判定が試合を決めたわけではない」と品格ある言葉で返した。

レアル・マドリードのジョゼ・モウリーニョ監督は、悔しさを滲ませながら独特の言い回しで振り返った。「なぜ負けたのか説明がつかない。チームは試合を支配し、センターバックは見事であり、圧倒的な攻撃を展開した。ベティスの選手たちは我がチームの選手よりも非常に賢く、審判へのアピールが巧みだった。我がチームの選手は純粋すぎる。ベンチの前に倒れていたベティスの選手はまるで死んでしまったかのようで、救急車が来るのかと思ったほどだ。だが、敗戦の責任を誰か一人に押し付けるつもりはない。PKを外す時はチーム全員で外すものだ」と述べた。

試合の最優秀選手に選ばれたベティスのGKアルバロ・バジェスは、PKストップの舞台裏を明かした。「今週、ゴールキーパーコーチのトニ・ドブラスとキリアン・エムバペのPKを念入りに研究していた。彼の最近2本のPKはオープン(右方向)に蹴っていたので、最初からそちらへ跳ぶと決めて限界まで我慢した。蹴る直前に『この時間帯にPKなんて本当についているね』と声をかけて心理的な揺さぶりをかけたが、それがうまく効いた。チーム全員が魂を削って掴んだ勝利だ」と喜びを語った。

また、PKのこぼれ球を阻止したマルク・バルトラは、ルールを熟知していたことが勝利につながったと語った。「以前に他チームの選手が見せたジャンプを覚えていて、審判の友人に規則を確認していた。『足が地面に着地していなければエリア内に入っていてもセーフ』だと知っていたので、タイミングを計算して足を浮かせてクリアした。ルールを熟知していたからこそできたプレーだ」と冷静な判断を振り返った。

レアル・ベティス 対 レアル・マドリード の背景データ

順位

順位クラブ試合勝分負得失差点直近
3 レアル・マドリード 11 9 0 2 28 10 +18 27 WWWWL
4 レアル・ベティス 11 7 2 2 18 15 +3 23 WDLWD
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