2026年11月3日(火) | 朝夕刊エディション
La Liga Journal & Media Analytics EL CLÁSICO DIARIO エル・クラシコ・ディアリオ | スペイン現地報道・定点観測ジャーナル

ラ・リーガ / 第6節 / レアレ・アレーナ / U-NEXT・DAZN / 2026年9月4日(金)

レアル・ソシエダ 対 セルタ

レアル・ソシエダ 0-0 セルタ

この試合のコンテンツ(2)タブで切り替えて読めます

試合サマリーと得点経過

ラ・リーガ第6節のプレビューとして前倒し開催された一戦は、2026年9月3日にレアル・ソシエダの本拠地アノエタ(レアレ・アレーナ)で行われ、観客数30,364人を集めた。試合は両チーム譲らず0 - 0のスコアレスドローに終わった。

前半はホームのレアル・ソシエダが怒涛の攻勢を仕掛けた。12分、ショートコーナーからアンデル・バレネチェアの展開を受けたジョン・アランブルが精度の高いクロスを供給すると、中央で合わせたジョン・マルティンの鋭いヘディングシュートがゴールを襲う。しかし、これはセルタの守護神イオヌツ・ラドゥの驚異的な反応に阻まれた。

圧巻だったのは20分の決定機だ。オルリ・オスカルソンが前線で身体を張って粘り、こぼれ球を拾ったミケル・オヤルサバルが強烈なミドルシュートを解き放つ。ラドゥが弾いたボールは無人のエリア中央へと転がり、詰めていたタケ・クボ(久保建英)のもとへ渡ったが、フリーで合わせたダイレクトシュートは無情にもバーの上へと外れた。さらに33分にはヤンジェル・エレーラが鋭いミドルシュートで狙うも、再びラドゥのビッグセーブに阻まれ、レアル・ソシエダは圧倒しながらもゴールをこじ開けられずに前半を終えた。

後半に入ると、セルタのクラウディオ・ヒラルデス監督が施した修正が見事にハマり、試合の潮目が変わる。セルヒオ・カレイラを中心とした巧みなパスワークと高い位置からのプレスで主導権を握り返し、立ち上がりにはアンドレス・アンタニョンやフェラン・フットグラがレアル・ソシエダの脅威となった。ソシエダ側は運動量の低下とともにビルドアップが手詰まりとなり、ベニャト・トゥリエンテスの決死のクリアやGKアレックス・レミロの冷静な対応で失点を防ぐ展開へ追い込まれた。

77分には、ペナルティエリア内でセルタのアルバロ・ヌニェスに倒されたゴンサロ・ゲデスがペナルティキックを主張する場面もあったが、審判のガルシア・ベルドゥーラおよびVARはファウルを認めず。80分にはセルタのエース、イオヌツ・アスパスが決定的なシュートを放つもアレックス・レミロが正面でセーブ。終盤まで互いに攻め合ったものの、ゴールネットが揺れることはなく、勝ち点1を分け合う結果となった。

なお、本試合は両チームともに無得点のスコアレスドローに終わったため、該当する得点シーンは存在しない。

両チームのスタメンと交代

ホーム: レアル・ソシエダ(4-3-3)

  • GK: アレックス・レミロ
  • DF: ジョン・アランブル、イゴール・スベルディア、ジョン・マルティン、セルヒオ・ゴメス
  • MF: ヤンジェル・エレーラ、ベニャト・トゥリエンテス、ミケル・オヤルサバル
  • FW: タケ・クボ、アンデル・バレネチェア、オルリ・オスカルソン

主な交代・退場・負傷変更:

  • 61分: ヤンジェル・エレーラ OUT → ジョン・ゴロチャテギ IN
  • 61分: タケ・クボ OUT → ルカ・スチッチ IN
  • 71分: アンデル・バレネチェア OUT → アレックス・マルシャル IN
  • 71分: オルリ・オスカルソン OUT → ゴンサロ・ゲデス IN
  • 88分: ベニャト・トゥリエンテス OUT → カルロス・ソレール IN
  • 退場・負傷による退場者なし

アウェイ: セルタ・デ・ヴィーゴ(5-3-2)

  • GK: イオヌツ・ラドゥ
  • DF: ハビ・ルエダ、アルバロ・ヌニェス、ヨエル・ラーゴ、マルコス・アロンソ、セルヒオ・カレイラ
  • MF: ミゲル・ロマン、イライクス・モリバ、アンドレス・アンタニョン
  • FW: フェラン・フットグラ、ウィリオット・スウェドベリ

主な交代・退場・負傷変更:

  • 63分: アンドレス・アンタニョン OUT → イアゴ・アスパス IN
  • 63分: ウィリオット・スウェドベリ OUT → パブロ・ドゥラン IN
  • 69分: フェラン・フットグラ OUT → クハイブ・ドリオウエシュ IN
  • 84分: アルバロ・ヌニェス OUT → ハビ・ガラン IN
  • 84分: ハビ・ルエダ OUT → ハビ・ロドリゲス IN-退場者なし(前半立ち上がりにヨエル・ラーゴが顔面を負傷し手当を受けたもののフル出場)

戦術・采配のポイント

レアル・ソシエダを率いるペレグリノ・マタラッツォ監督は前節の退場処分によりスタンドのボックス席からの観戦を余儀なくされ、ベンチではジョン・マイサーノコーチが采配を振るった。近年課題とされていた守備組織の再構築に重点を置いたチームは、約5ヶ月ぶりとなる公式戦クリーンシートを達成。前半はハイプレスとミケル・オヤルサバル、オスカルソン、タケ・クボ、バレネチェアが流動的にポジションを替える前線のユニットでセルタの守備陣を完全に圧倒した。しかし、ゴール前での精度を欠いたことが致命傷となり、後半に入るとチーム全体の運動量が大幅に低下。ビルドアップのテンポが落ちたことで、セルタの中盤の圧力に屈する形となった。マタラッツォ監督は61分にタケ・クボとエレーラを下げてスチッチとゴロチャテギを投入するなど素早い交代策で打開を図ったが、投入された控え層が決定的な攻撃のスイッチを入れるまでには至らなかった。

対するセルタのクラウディオ・ヒラルデス監督は、試合中に巧みな戦術変更を披露した。前半は低い位置で5-3-2のブロックを組み、ソシエダの猛攻を守護神ラドゥのセーブに頼る耐える展開が続いたが、前半30分を過ぎたあたりから左ウイングバックのセルヒオ・カレイラを中央の中盤へ絞らせる可変システムを導入。これにより後半は中盤での数値的優位を確保し、プレス位置を高く設定してソシエダのビルドアップを寸断した。後半63分には大ベテランのイアゴ・アスパスとパブロ・ドゥラン、69分には新加入のクハイブ・ドリオウエシュを投入して一気に勝負に出た。アタッキングサードへの進入回数は激増したものの、ラストパスやシュートの判断ミスが目立ち、敵地で勝ち点3を奪いきるための「あと一押し」を欠いた。

現地メディアの選手採点・評価比較

現地各紙の評価において、最も高い称賛を浴びたのはセルタの守護神イオヌツ・ラドゥだ。MARCA、SPORT、MundoDeportivoの全紙が揃って試合の最優秀選手(MOM)にラドゥを選出し、10点満点換算で8.5点から9点に相当する最高採点を与えた。特にSPORTは「前半だけで5度の決定的なセーブを繰り出し、チームに勝ち点1をもたらした絶対的守護神」と絶賛。MundoDeportivoも「ソシエダの勝利を阻んだ巨大な壁」と形容している。

レアル・ソシエダ側で最高評価を獲得したのは右サイドバックのジョン・アランブルだ。Mundo Deportivoの選手採点(DV deOro)ではチーム最高得点が与えられ、「圧倒的なデュエル勝率を誇り、攻撃面でも二度のシュートを放つなどブルドーザーのような推進力を見せた」と激賞された。El Desmarqueも「ソシエダの守備を一人で引き締めた」と高評価を付けている。

一方で厳しい評価に晒されたのがタケ・クボだ。SPORTおよびMundoDeportivoはともに低めの採点(5点台相当)を付けた。前半20分の無人のゴールへ打ち上げてしまった決定機逸に加え、「自信を欠いており、得意のドリブル突破で相手を剥がす場面が少なく物足りなさが残った」と昨季までのキレを取り戻せていない現状を指摘している。

また、戦術的評価において話題となったのがセルタのセルヒオ・カレイラである。ASやSPORTは「本来のサイドバックの位置から中盤中央へと移ることで、ソシエダのハイプレスを無力化したゲームチェンジャー」としてヒラルデス監督の采配とともに高く評価した。審判のガルシア・ベルドゥーラに対しては、MundoDeportivoが「接触プレーに対して極めて寛容な基準を貫き、試合の流動性を保った」と分析している。

試合後の監督・選手コメント

レアル・ソシエダのペレグリノ・マタラッツォ監督は、スタンドからの観戦となった試合を振り返り、守備の進歩を認めつつも攻撃の物足りなさに悔しさを滲ませた。「両チームにとって妥当な勝ち点1だが、前半の明確なチャンスを決めていれば全く異なる試合になっていただろう。ここ数週間は守備構造とセットプレーの改善に焦点を当ててきたため、5ヶ月ぶりに無失点で終えられたことはポジティブだ。しかし本音を言えば、1-0で勝つか4-3で勝ちたかった。守備に意識が向きすぎたことで、攻撃に必要なスピーディさや自由さを欠いてしまった。攻守の適切なバランスを見つけなければならない。後半はチーム全体に疲労が見られたが、アランブルは素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。ゲデスのペナルティ疑惑については、私には明確なファウルに見えた」

レアル・ソシエダのジョン・アランブルは、チームの健闘を称えつつもホームでの引き分けに悔しさを覗かせた。「アノエタで戦う以上、目指すのは常に勝ち点3だけだから、ほろ苦い結果だ。前半は自分たちのペースだったが、後半は苦しい時間帯が増えてしまった。負傷手当後のルールなど新しい規則にも素早く適応しながら、立ち止まらず前進していきたい」

セルタのクラウディオ・ヒラルデス監督は、敵地での勝ち点1に一定の納得感を示しながらも、アタッキングサードでの決定力不足を課題に挙げた。「前半はソシエダが上回り、後半は我々が上回った。前後半でそれぞれが主導権を握った公平な結果だと思う。ただ、今の我々はアタッキングサードでの判断力に問題を抱えている。4対3や3対2といった明確なアドバンテージがある状況を作りながら、最後のシュートやラストパスで精度を欠いており、まるで店じまいのシャッターが下りているかのようだ。審判のジャッジについては、軽い接触で安易に笛を吹かず試合を流すスタイルを一貫して貫いており、観客目線としては非常に感謝したい魅力的な審判だった」

セルタの若手DFヨエル・ラーゴは、チームのハードワークと手応えについて語った。「アノエタという非常に厳しいスタジアムから勝ち点1を持ち帰ることができたのは、チーム全員がハードワークした結果だ。ハーフタイムに数点の戦術修正を行い、後半は自分たちの思い描く素晴らしいサッカーができた。あとはゴールだけが足りなかったが、チームは確実に成長している」

レアル・ソシエダ 対 セルタ の背景データ

順位

順位クラブ試合勝分負得失差点直近
5 レアル・ソシエダ 11 6 1 4 20 20 0 19 LWWWW
10 セルタ 11 2 6 3 10 10 0 12 LDWDW
順位表全体を見る
両クラブの前後日程を見る