デポルティーボ・アラベス 対 ビジャレアルCF
この試合のコンテンツ(2)タブで切り替えて読めます
試合サマリーと得点経過
ラ・リーガ第3節、2026年8月28日にメンディソルサで開催されたデポルティーボ・アラベス対ビジャレアルCFの一戦は、ホームのアラベスが1-0で勝利を収めました。
- 試合日時: 2026年8月28日 21:30キックオフ
- スタジアム: メンディソルサ
- スコア: デポルティーボ・アラベス 1 - 0 ビジャレアルCF
- 得点者: ルーカス・ボジェ(前半31分)
試合は序盤からポゼッションを高めて主導権を握ろうとするビジャレアルと、組織的な守備ブロックを敷いてカウンターを狙うアラベスという、明確な構図で進みました。ビジャレアルはジェラール・モレノやタジョン・ブキャナンを中心に何度もホームチームのゴールを脅かしますが、アラベスの守護神アントニオ・シベラが立ちはだかります。耐えるアラベスは前半31分、ワンチャンスをものにして先制に成功。その後、ビジャレアルは支配率73%を記録する猛攻を見せ、終盤にはシュートがポストに連続して嫌われる不運もありましたが、アラベスが虎の子の1点を守り抜きました。この勝利によりアラベスは勝ち点を7に伸ばし、暫定首位に浮上。ビジャレアルは開幕3試合で未だ白星なし(2分け1敗)という苦しいスタートとなっています。
得点シーン:組織の美しさが光った電撃先制弾
前半31分、中盤の底でセカンドボールを回収したアントニオ・ブランコが、左サイドから右サイドへの大きく鮮やかなサイドチェンジを放ちます。このパスを右サイドのウイングバック、アンヘル・ペレスが完璧なトラップでカルロス・ロメロを振り切ってエリア内へ侵入。アンヘル・ペレスがゴール前へ入れた極めて精密なグラウンダーのクロスに対し、中央へ完璧なタイミングで走り込んだルーカス・ボジェがフリーで右足ダイレクトで合わせ、ビジャレアルのGKルイス・ジュニオールが一歩も動けない弾道でゴールネットを揺らしました。中盤での展開力、サイドの突破力、そしてストライカーの決定力が高いレベルで融合した、アラベスにとって完璧なカウンターアタックでした。
戦術・采配のポイント
両チームの基本陣形と狙い
アラベスのキケ・サンチェス・フローレス監督は、開幕から好調を維持する5-3-2の守備的ブロックを採用しました。アンヘル・ペレスとアブデ・レバッシュの両ウイングバックを低めに設定し、中央はナウエル・テナグリア、ヴィレ・コスキ、ジョニー・オットーの3バックで強固な壁を形成。中盤ではアントニオ・ブランコがバイタルエリアのスペースを徹底的にケアし、ビジャレアルのラストパスを遮断する狙いでした。
一方、ビジャレアルを率いるイニゴ・ペレス監督は、前節から2人を変更し4-4-2の布陣を敷きました。ジェラール・モレノとジョルジュ・ミカウタゼを前線に並べ、左サイドにタジョン・ブキャナン、右サイドにニコラス・ペペを配置。ジェラール・モレノが自由に下がってゲームメイクに加わり、ブキャナンやペペの突破力を活かしてアラベスの5バックを外へ引き出す戦術をとりましたが、引いた相手に対するファイナルサードでのアイデアと決定力に課題を残しました。
監督の交代策とその影響
ビジャレアルのイニゴ・ペレス監督は、1点を追う後半開始からインテンシティを高めるよう指示を出すも、アラベスの組織的な抵抗に遭い攻めあぐねました。そこで62分にトリプル交代を敢行します。ブキャナン、サンティ・コメサーニャ、サンティアゴ・モウリーニョを下げ、アルベルト・モレイロ、アヨセ・ペレス、フリーマンをピッチに送り込みました。アヨセを前線に加え、モレイロのテクニックで中央をこじ開けようとする極めて攻撃的なシフト(実質的な3バック気味の布陣)を敷きました。さらに70分にはジェラール・モレノに代えてアコマシュを投入。この交代でチームはより推進力を得て、終盤に怒涛のラッシュをかけましたが、焦りからパス精度を欠く場面も多く、何よりアラベスの徹底した守備意識に阻まれました。
アラベスのキケ・サンチェス・フローレス監督は、ビジャレアルが攻撃に全振りを始めた71分、最初の交代として運動量が落ちていたレバッシュとアンヘル・ペレスを下げ、デニス・スアレスとプロテソーニを投入。守備の強度を保ちつつ、カウンターの鋭さを失わないための手堅い采配でした。さらに終盤には足を痛めたトニ・マルティネスとミケル・ロドリゲスを下げてマリアーノ・ディアスとユシを投入。これにより守備ブロックを維持したまま、前線でのチェイシングを最後まで怠らず、ビジャレアルに自由なビルドアップを許しませんでした。
現地メディア of 選手採点・評価比較
この試合での両チームのパフォーマンスについて、スペイン現地紙は対照的な評価を下しています。
アラベス:堅守のヒーローたちに最高評価
- アントニオ・シベラ(AS, MARCA:満点に近い評価)
ビジャレアルの強力なアタッカー陣に対して計6本の決定的なセーブを披露。特に前半終了間際、モウリーニョの突破からジェラール・モレノが至近距離で放ったボレーをゴールライン上でかき出したセーブは「勝ち点3に値する最高のアクション」とASで絶賛されました。
- アントニオ・ブランコ(Mundo Deportivo:MOM選出)
MundoDeportivoは、この日の中盤を支配したブランコをゲームの主役に選びました。「守備でのボール回収率が抜群だっただけでなく、先制点となったボジェへの見事なサイドチェンジを配給するなど、攻守において最高峰のパフォーマンスだった」と評されています。
ビジャレアル:期待を裏切った主力たちへの手厳しい指摘
- フアン・フォイス(SPORT:5点 / 10点満点)
「ビルドアップでの貢献は評価できるものの、失点シーンでルーカス・ボジェに対するマークが完全に甘くなり、ゴール前でフリーにさせてしまったことは致命的だった」と、守備面での集中力欠如をSPORTに指摘されました。
- カルロス・ロメロ(SPORT:4点 / 10点満点)
「アラベスにサイドの主導権を握られる要因となった。失点場面ではアンヘル・ペレスのトラップに完全にかわされ、クロスを許した張本人」と、対面するアンヘル・ペレスに完敗したことが低評価につながりました。
- ニコラス・ペペ(MARCA:高評価、SPORT:6点)
ビジャレアルの攻撃陣の中で唯一、高い評価を維持しました。「前半最も脅威となっていた。スピードに乗ったドリブルでアラベスの守備陣を切り裂き、エリア外からの強烈なミドルシュートでゴールに迫るなど、可能性を感じさせた」と、その突破力は各紙で肯定的に捉えられています。
- ジェラール・モレノ(AS:5点:5.5点)
「かつての圧倒的なクオリティには遠く及ばない。いくつか好機を演出したものの、肝心のシュートシーンでシベラの壁を破れず、後半は完全に試合から消えていた」と、エースとしての決定力不足が響いた形です。
試合後の監督・選手コメント
デポルティーボ・アラベス
キケ・サンチェス・フローレス監督:「この段階で首位に立てるというのは本当に素晴らしいことで、信じられないほど素晴らしいスタートだ。ファンが最初から最後まで我々を強力に後押ししてくれ、試合の難しさを最もよく理解してくれた。今日のビジャレアルは本当に強烈で、非常に厳しい要求を突きつけられた。前半は非常に完成度の高い戦いができたし、後半はそのリードを守り切る術を選手たちが体現してくれた。ルーカス・ボジェは素晴らしい仕事をしてくれた。最近、身体的な問題を抱えていたため出場時間を制限していたが、今日は想定以上に長く戦い抜き、チームにとって不可欠な存在であることを証明してくれた」
アントニオ・シベラ(アラベスGK・キャプテン):「個人としてもクリーンシートを守れてとても嬉しいし、何よりチーム全員が守備で完璧なハードワークを見せてくれたことを誇りに思う。ビジャレアルのような強力な攻撃力を持つチームを無失点に抑えられたことは、僕たちの自信をさらに深めてくれる。首位にいることは純粋に嬉しいが、まだリーグは始まったばかり。地道に地に足をつけ、監督がいつも言うように一試合一試合を謙虚に戦っていきたい」
ビジャレアルCF
イニゴ・ペレス監督:「チームは試合にうまく入ることができた。ポゼッションを維持し、積極的に相手のゴールを狙いに行った。しかし、あの失点が精神的な打撃となり、我々のゲームプランを狂わせてしまった。この状況を打破するための解決策を見つけなければならない。これからはアウェイでの不調を引きずらず、ホームで圧倒的な強さを見せる必要がある。前を向いて、進み続ける以外に道はない」
見どころと対戦背景
ラ・リーガEAスポーツ第3節において、好スタートを切ったデポルティーボ・アラベスが、本拠地メンディソローサにビジャレアルCFを迎える一戦が開催される。
ホームのデポルティーボ・アラベスは、今季開幕からヘタフェCF戦での勝利、レイヨ・バジェカーノ戦での引き分けと1勝1分け(勝ち点4)を記録し、無敗をキープしている。キケ・サンチェス・フローレス監督のもとで素晴らしい開幕ダッシュを決めたチームは、サポーターの熱気に包まれるメンディソローサに戻り、この良好な流れをさらに引き延ばしたい考えだ。対するビジャレアルCFは、過去の対戦成績において対デポルティーボ・アラベス戦で2020年以来負けていないという好相性を誇る。アラベスにとっては、6年間にわたる対戦での不勝傾向を打ち破れるかどうかが大きな心理的ポイントとなる。
アウェイのビジャレアルCFは、ラシン・サンタンデール戦およびアトレティコ・マドリード戦で開幕2試合連続引き分け(勝ち点2)となっており、未だ今季初勝利を掴めていない。イニゴ・ペレス監督が率いるチームは、パフォーマンス自体に手応えを感じつつも、このアウェイ戦で勝ち点3を獲得し、上位戦線に顔を出したいところだ。また、ビジャレアルCFはモナコで行われた抽選会により、UEFAチャンピオンズリーグのリーグフェーズでパリ・サンジェルマン、リヴァプールFC、マンチェスター・ユナイテッド、ボルシア・ドルトムントといった欧州強豪クラブとの対戦が決まったばかりである。9月に控える欧州最高峰の戦いを前に、リーグ戦で弾みをつけるためにも、メンディソローサでの一戦は極めて重要な意味を持っている。
予想スタメンと負傷・出場停止情報
Estadio Deportivo、MARCA、AS、SPORT、MundoDeportivoなど現地各紙の報道をもとに整理した本試合の予想スタメンおよび最新のチーム状況は以下の通りである。
【デポルティーボ・アラベス】キケ・サンチェス・フローレス監督は、前節までの戦いぶりを踏まえ、3-5-2の布陣を維持する見込みだ。前線は昨季から高い連携を見せるルカス・ボジェとトニ・マルティネスの2トップが予想され、マリアーノ・ディアスはベンチスタートが濃厚とされている。中盤ではミケル・ロドリゲスとデニス・スアレスがポジションを争っており、前節までの起用傾向からどちらが先発に選ばれるかが注目される。
・予想スタメン(3-5-2):
- GK:シベラ
- DF:ナウエル・テナグリア、コスキ、ジョニーMF/WB:アンヘル・ペレス、パブロ、アントニオ・ブランコ、ミケル・ロドリゲス、アブデ・レバシュ
- FW:トニ・マルティネス、ルカス・ボジェ
・負傷・出場停止情報:アラベス側の唯一の確定欠場者は、マレーシア国籍取得に関する不法手続き問題によりFIFAから出場停止処分を受けているファクンド・ガルセスのみである。なお、中盤のアントニオ・ブランコには移籍市場最終盤での移籍の噂が存在するものの、招集および出場に支障はない模様だ。
【ビジャレアルCF】イニゴ・ペレス監督は開幕からの2試合で同じスターティング11を起用しており、戦術の落とし込みと一貫性を重視してメンディソローサでも継続性を保つ構えだ。
・予想スタメン(4-4-2):
- GK:ルイス・ジュニオール
- DF:サンティアゴ・モウリーニョ、フアン・フォイス、レナト・ベイガ、カルロス・ロメロ
- MF:パペ・ゲイ、サンティ・コメサーニャ、ニコラ・ペペ、アルベルト・モレイロ
- FW:アヨセ・ペレス、ジョルジュ・ミカウタゼ
・負傷・出場停止情報:ビジャレアルCFでは、今週コモ1907への期限付き移籍が決定したウィリー・カンブワラが退団したため起用不可となっている。一方で、開幕2試合を出場停止で欠場していたアラサン・ディアタが処分を終えて復帰を果たす。さらに、アンデルレヒトから1500万ユーロで移籍加入したカナダ代表MFネイサン・サリバがすでにチーム練習を消化しており、今節の招集リストに入りデビューを果たす可能性が浮上している。
監督会見・注目選手コメント
このデポルティーボ・アラベス対ビジャレアルCFの一戦に向け、試合前日に行われた最新の記者会見における関係者の発言である。
【デポルティーボ・アラベス:キケ・サンチェス・フローレス監督】対戦相手であるビジャレアルCFの分析について、キケ・サンチェス・フローレス監督は次のように語り、警戒感を強めている。「ビジャレアルCFは非常にフィジカルが強く、実に質の高いサッカーを展開するチームだ。個々の1対1の強さやセットプレーでの危険性に加え、素早いカウンターの精度が高い。こちらが一瞬でも集中を欠けば、スピードに乗った攻撃で一気にゴールまで迫ってくるだろう。イニゴ・ペレス監督になってから、ハイプレスやビルドアップ、攻守の切り替えにおいて、過去のシーズンとは異なる新たな細部の戦術が仕込まれているのを感じる」
また、無敗でスタートした自チームの現状と今季の抱負については以下のように言及した。「まだシーズンは始まったばかりであり、気を引き締めなければならない。しかし、チームのシュート数は開幕2試合で33本に達しており、相手ゴールへ攻め込む姿勢に関しては、昨季以上のスタートが切れていると感じている。ペナルティエリア内に多くの人数を送り込み、アグレッシブにゴールを狙う姿勢を継続したい。ここ数年のクラブは残留を巡って非常にストレスの多い時期を過ごしてきたが、こうした好スタートを切ることで周囲の期待が高まるのは素晴らしいことだ」
さらに、移籍市場で注目を集めるミッドフィルダーのアントニオ・ブランコについては、「彼の移籍市場は最終日まで開いているかもしれないが、我々と一緒にいる間はその素晴らしいプレーを享受し、今シーズン終了まで留まるものとして信頼を寄せて起用していく」と語っている。
【ビジャレアルCF:フェルナンド・ロイグ会長】ビジャレアルCF側では、UEFAチャンピオンズリーグの組み合わせ決定を受けて、フェルナンド・ロイグ会長が今後のリーグ戦と欧州戦に向けた意気込みを語っている。「昨季のチャンピオンズリーグではわずか勝ち点1にとどまる非常に不甲斐ない成績に終わってしまった。その苦い経験から我々は学ばなければならない。過去の過ちを繰り返さないためにも改善を重ね、良い欧州の戦いを見せる必要がある。しかし、そのためにもまずは目前のラ・リーガに集中することが不可欠だ。メンディソローサでのデポルティーボ・アラベス戦、そして続くデポルティーボ・ラ・コルーニャ戦という欧州開幕前のリーグ戦でしっかりと結果を出し、勢いをつけて欧州の舞台へ挑みたい」
デポルティーボ・アラベス 対 ビジャレアルCF の背景データ
順位
| 順位 | クラブ | 試合 | 勝 | 分 | 負 | 得 | 失 | 差 | 点 | 直近 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 9 | ビジャレアルCF | 11 | 3 | 3 | 5 | 15 | 15 | 0 | 12 | LWDLW |
| 11 | デポルティーボ・アラベス | 11 | 3 | 3 | 5 | 15 | 17 | -2 | 12 | LDLLD |
両クラブの前後日程を見る
デポルティーボ・アラベス
この試合の前
- 8月21日(金) @ ラージョ・バジェカーノ 1-1(分)
- 8月16日(日) vs ヘタフェCF 3-0(勝)
この試合の後
- 9月7日(月) vs オサスナ 5-2(勝)
- 9月12日(土) @ ラシン・サンタンデール 2-1(敗)
ビジャレアルCF
この試合の前
- 8月24日(月) @ アトレティコ・マドリード 2-2(分)
- 8月17日(月) @ ラシン・サンタンデール 2-2(分)
- 8月5日(水) vs レバンテ 1-0(勝)
この試合の後
- 9月6日(日) vs デポルティーボ・ラ・コルーニャ 2-3(敗)
- 9月9日(水) @ ボルシア・ドルトムント 3-2(敗)