2026年11月3日(火) | 朝夕刊エディション
La Liga Journal & Media Analytics EL CLÁSICO DIARIO エル・クラシコ・ディアリオ | スペイン現地報道・定点観測ジャーナル

ラ・リーガ / 第1節 / サンティアゴ・ベルナベウ / U-NEXT・DAZN / 2026年8月27日(木)

レアル・マドリード 対 レアル・ソシエダ

レアル・マドリード 4-1 レアル・ソシエダ

この試合のコンテンツ(2)タブで切り替えて読めます

試合サマリーと得点経過

試合日時・会場・スコア

  • 日時: 2026年8月26日(2026-27シーズン ラ・リーガ第1節 延期分)
  • スタジアム: サンティアゴ・ベルナベウ(観客数: 72,226人)
  • 主審: マテオ・ブスケツ・フェレール
  • 最終スコア: レアル・マドリード 4 - 1 レアル・ソシエダ(前半 1 - 1 /後半 3 - 0)
  • 得点者:
  • レアル・マドリード: キリアン・エムバペ(40分、59分、80分)、ヴィニシウス・ジュニオール(68分)
  • レアル・ソシエダ: ルカ・スチッチ(44分)

試合展開13年ぶりにサンティアゴ・ベルナベウのベンチへ帰還したジョゼ・モウリーニョ監督率いるレアル・マドリードが、ペジェグリーノ・マタラッツォ監督率いるレアル・ソシエダを迎えた本拠地開幕戦。前半はソシエダが組織的なビルドアップとポゼッションで健闘し、一進一退の攻防の中でホームのサポーターから指笛が飛ぶ緊張感漂う展開となった。しかし後半、ギアを一段引き上げたレアル・マドリードが圧巻の攻撃力を発揮。ハットトリックを達成したキリアン・エムバペを中心に押し切り、4-1の快勝で開幕2連勝を飾った。

詳細な得点経過

  • 40分【1-0: レアル・マドリード】: 自陣中央でボールを引き取ったフェデ・バルベルデが力強いドリブルで相手の第一ラインを打ち破り、前線のスペースへ鋭い縦パスを供給。ペナルティエリア手前で受けたキリアン・エムバペが、流れるようなトラップで対峙した相手DFジョン・マルティンを交わし、左足でゴール右上隅の死角へ鮮やかに突き刺した。
  • 44分【1-1: レアル・ソシエダ】: セルヒオ・ゴメスが自陣から相手DFラインの背後へ絶妙なロングボールを通す。極限のスピードで走り込んだジョブ・オチエンが相手DFイブラヒマ・コナテと激しく競り合い、エリア内で粘って放ったシュートのルーズボールが発生。セカンドボールに遅れず詰めたルカ・スチッチが左足ダイレクトで鋭く振り抜き、守護神ティボー・クルトゥワを破って試合を振り出しに戻した。
  • 59分【2-1: レアル・マドリード】: フェデ・バルベルデの展開からバイタルエリアに侵入したキリアン・エムバペが、ペナルティエリア直前でジュード・ベリンガムと息の合った高速ワンツーを敢行。ジュード・ベリンガムのリターンを受けて完璧に抜け出したキリアン・エムバペが、右足で対角のゴールネットを揺らして勝ち越しゴールを奪った。
  • 68分【3-1: レアル・マドリード】: イブラヒマ・コナテのハイプレスに触発されたジュード・ベリンガムが相手エリア内で猛烈なアプローチを敢行。一度はこぼれたボールに対し、追撃を諦めずソシエダの若手DFルーケン・ベイティアから鋭くボールを強奪した。ジュード・ベリンガムがすかさず中央へ送ったラストパスを、フリーで走り込んだヴィニシウス・ジュニオールがダイレクトで無人のゴールへ押し込んだ。
  • 80分【4-1: レアル・マドリード】: バイタルエリアでタメを作ったヴィニシウス・ジュニオールが、相手DFの股を抜く見事なスルーパスを通す。絶妙なタイミングで相手DFラインの背後へ抜け出たキリアン・エムバペが、飛び出したGKアレックス・レミロの頭上をふわりと越やす美しいループシュートを沈め、見事なハットトリックで勝利を決定づけた。

両チームのスタメンと交代

ホーム: レアル・マドリード(4-2-3-1)

  • GK: ティボー・クルトゥワ
  • DF: デンゼル・ダンフリース、イブラヒマ・コナテ、ディーン・ハイセン、アルバロ・カレーラス
  • MF: フェデ・バルベルデ、ベルナルド・シウバ
  • FW: アルダ・ギュレル、ジュード・ベリンガム、ヴィニシウス・ジュニオール、キリアン・エムバペ

主な交代

  • 46分: アルバロ・カレーラス(退) → マルク・ククレジャ(入)
  • 78分: ジュード・ベリンガム(退) → エドゥアルド・カマヴィンガ(入)
  • 78分: アルダ・ギュレル(退) → ブラヒム・ディアス(入)
  • 84分: ヴィニシウス・ジュニオール(退) → ヤン・ディオマンデ(入)
  • 86分: ベルナルド・シウバ(退) → カルロス・エスピ(入)

退場・警告・負傷等

  • 警告: アルバロ・カレーラス(10分)、イブラヒマ・コナテ(73分)、エドゥアルド・カマヴィンガ(93分)

アウェイ: レアル・ソシエダ(4-2-3-1)

  • GK: アレックス・レミロ
  • DF: ジョン・ミケル・アランブル、ルーケン・ベイティア、ジョン・マルティン、セルヒオ・ゴメス
  • MF: ベニャト・トゥリエンテス、ヤンヘル・エレーラ、ルカ・スチッチ
  • FW: ジョブ・オチエン、タケ・クボ、ミケル・オヤルサバル

主な交代

  • 57分: ジョン・ミケル・アランブル(退) →イゴール・スベルディア(入/右サイドバックへ配置)
  • 57分: ミケル・オヤルサバル(退) → オリ・オスカルソン(入)
  • 66分: ジョブ・オチエン(退) → アンデル・バネネチェア(入)
  • 66分: ヤンヘル・エレーラ(退) → カルロス・ソレール(入)
  • 74分: タケ・クボ(退) → ゴンサロ・ゲデス(入)

退場・警告・負傷等

  • 警告: ヤンヘル・エレーラ(31分)、ジョン・ミケル・アランブル(46+1分)、ルーケン・ベイティア(71分)-主将のミケル・オヤルサバルはワールドカップ後のコンディション調整のため、事前にメディカルスタッフと合意していた約55分間の出場を経て自ら交代を申し出た。

戦術・采配のポイント

レアル・マドリード(モウリーニョ監督)開幕戦と同じ4-2-3-1を採用したモウリーニョ監督だったが、前半はフェデ・バルベルデとベルナルド・シウバの2ボランチ周辺でソシエダにボールを持たれ、ビルドアップのテンポが上がらない苦しい時間帯が続いた。スタンドから苛立ちの指笛が響くと、指揮官は即座に控え選手へウォーミングアップを命じてチーム全体に警鐘を鳴らした。

最大の勝因はハットタイムの決断にある。イエローカードを抱え守備で後手に回っていたアルバロ・カレーラスを下げ、新加入のマルク・ククレジャを投入。ククレジャがインサイド寄りのポジショニングでビルドアップを補助しつつ左サイドを制圧したことで、アルダ・ギュレルやジュード・ベリンガムが相手バイタルエリアで高い自由度を得た。後半は前線からのハイプレスと縦への推進力を全面に押し出し、キリアン・エムバペ、ジュード・ベリンガム、ヴィニシウス・ジュニオールのトリオが圧倒的な個別打開力と連動性で相手守備陣を粉砕。さらに、不振で批判されていたヴィニシウス・ジュニオールにゴールとアシストを記録させた直後、温かい拍手の中でベンチに呼び戻すなど、ジョゼ・モウリーニョらしい巧みな人心掌握術も光った。

レアル・ソシエダ(マタラッツォ監督)マタラッツォ監督はミケル・オヤルサバルをトップ下に下げてビルドアップの引き込み役として機能させ、セルヒオ・ゴメスらの位置取りと快速のジョブ・オチエンを裏へ走らせる可変構造でマドリードのプレスを回避。前半は意図したポゼッションで試合をコントロールし、同点に追いつくなど見事なゲームプランを披露した。

しかし、事前の計画通りミケル・オヤルサバルを57分に下げると、前線でボールを収める軸を失い一気に形勢が悪化。さらに、若手のルーケン・ベイティアとジョン・マルティンで組んだセンターバックコンビが、マドリードの強烈なインテンシティの前に自陣で追い詰められ、3失点目の場面に象徴される致命的なボールロストを連発した。交代で入ったイゴール・スベルディアを右サイドバックに回すなどの修正も実らず、相手の背後への推進力を止められないまま自陣深くに塞ぎ込まれ、組織が完全に瓦解した。


現地メディアの選手採点・評価比較

スペイン現地メディア(MARCA, AS, SPORT, Mundo Deportivo,El Desmarqueなど)の選手採点および見解は以下の通りである。

キリアン・エムバペ(レアル・マドリード)全メディアで文句なしの最高評価。MARCAでは10点満点中の「10点」を獲得し、「決定力、スピード、チャンスメイクのすべてが次元違い」と絶賛された。SPORTやASも圧倒的なMVPに選出し、早くもピチーチ(得点王)レースの筆頭に躍り出た異次元のコンディションを称えた。

ジュード・ベリンガム(レアル・マドリード)MARCAで9点と大絶賛。2アシストという目に見える結果に加え、泥臭い泥棒のような泥泥しい回収力と攻守のハードワークを見せ、「モウリーニョ体制の真の心臓でありリーダー」と各紙揃って高い評価を与えた。

ヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリード)メディアの分析で最もコントラストが描かれた選手。前半は不要なロストが多く、MARCAやSPORTは「観客から指笛を浴びるほどフラストレーションを溜めさせた」と指摘。しかし、後半にジュード・ベリンガムのお膳立てから泥臭くゴールを奪い、最後はキリアン・エムバペへ絶品のアシストを供給したことで、全メディアが「結果でベルナベウの批判を歓声に変えた勝負強さ」を高く評価した。

ルカ・スチッチ(レアル・ソシエダ)El Desmarqueでソシエダ最高となる7点評価。一瞬の隙を突いた見事な同点ゴールとセンスが高く評価された一方、MARCAやDiarioVascoは危険な位置でのボールロストを挙げ、「技術の高さを見せたが、自陣での軽率なプレーが課題として残った」と対比して解説した。

ジョブ・オチエン(レアル・ソシエダ)Diario VascoやMundoDeportivoは「マドリードの防波堤を脅かしたアグレッシブなスピードと裏への抜け出し」を高評価し、1-1のゴールを引き寄せたキーマンとして称賛。一方でEl Desmarqueは「決定機での躊躇と判断の遅さ」から4点の低採点を付け、期待感と完成度の面でメディア間の見解が分かれた。

ルーケン・ベイティア(レアル・ソシエダ)全メディアから非常に厳しい評価(El Desmarqueで3点、DiarioVascoで5点満点中2点)。前半は落ち着いた対応を見せたものの、3点目の場面で自陣エリア内でジュード・ベリンガムに奪われた致命的なロストが響き、「ベルナベウの洗礼を受けた」と評された。

タケ・クボ(レアル・ソシエダ)DiarioVasco(5点満点中3点)、El Desmarque(4点)など、揃って厳しい低採点。前半にミケル・オヤルサバルへ決定的なパスを提示したシーンを除き、ボールロスト10回・シュート0本と不発に終わり、「本来のキレや積極性から程遠く、相手サイドバックに完全に閉じ込められた」と失望をもって報じられた。


試合後の監督・選手コメント

ジョゼ・モウリーニョ(レアル・マドリード監督)

  • 13年ぶりのベルナベウ復帰について: 「13年ぶりのベルナベウは以前にも増して美しく、勝つことができてファンタスティックな夜になった。前半はソシエダのビルドアップに意図しない形で苦しめられ、クーリングブレイクで修正したかったほどだ。しかしハーフタイムに冷静さを取り戻して修正を施し、後半はチーム全体が1つ2つギアを上げて力強いフットボールを見せてくれた」
  • キリアン・エムバペのパフォーマンスについて: 「キリアン・エムバペのやったことはまさにクレイジー(delocos)だ。ただゴールを決めるだけでなく、チームが苦しい時に下がってヴィニやジュードとつながり、攻勢の起点となってくれる。レアル・マドリードで歴史を作りたいという強い飢えを感じる」
  • サポーターのブーイングについて: 「ベルナベウの要求の高さはクラブの輝かしい歴史ゆえのものだ。ブーイングも拍手も選手を成長させる助けになる。ファンは感情を表現するためにチケットを買っているのだから、冷静に受け止めるべきだ」

ペジェグリーノ・マタラッツォ(レアル・ソシエダ監督)

  • 試合の振り返り: 「最初の1時間近くは世界最高峰のチーム相手に対等に戦い、非常に安定したブロック守備を見せることができた。しかし、後半に喫した2点目、3点目の場面では相手の圧倒的なクオリティとスピードに対し、我々の反応が遅れて失点してしまった。自陣での危険なロストも悔やまれる」
  • ベイティアのミスについて: 「ルーケン(ベイティア)は初めてマドリードと対戦し、キリアン・エムバペらと対峙した。非常に素晴らしいプレーを見せていたが、あの場面は割り切ってクリアすべきだった。トップレベルでのこの経験が彼を大きく成長させるはずだ」
  • ミケル・オヤルサバルの起用について: 「ミケル・オヤルサバルは元々前半プラス10分程度の出場予定だった。彼がピッチにいる間、チームは間違いなく高い競い合いを見せてくれた。彼は攻撃面でも守備面でも我々の絶対的なリーダーだ」

ミケル・オヤルサバル(レアル・ソシエダ主将)

  • 試合後の振り返り: 「最初の1時間近くは非常に良い内容で、マドリードと対等に渡り合い、ボールを保持して相手を苦しめることができていた。しかし、このスタジアムでは90分間を通してパーフェクトでなければ意味がない。勇気を持ってチャンスを作り続ける姿勢が後半途切れてしまった。連敗からのスタートとなったが、次はホームのアノエタで必ずファンとともに勝点3を獲る」

マルク・ククレジャ(レアル・マドリード)

  • ベルナベウデビューについて: 「ベルナベウでの初戦で勝利でき、素晴らしい日になった。サポーターの要求が高いのは当然のことであり、自分たちを活性化させて引き締めるための良い刺激になる。チームとして非常に良いスタートが切れた」

レアル・マドリード 対 レアル・ソシエダ の背景データ

順位

順位クラブ試合勝分負得失差点直近
3 レアル・マドリード 11 9 0 2 28 10 +18 27 WWWWL
5 レアル・ソシエダ 11 6 1 4 20 20 0 19 LWWWW
順位表全体を見る
両クラブの前後日程を見る