オサスナ 対 レバンテ
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試合サマリーと得点経過
試合日時:2026年8月24日 19:30キックオフスタジアム:エル・サダール(オサスナ・ホーム)スコア:オサスナ 0 - 0 レバンテ得点者:なし
ラ・リーガ第2節、エル・サダールに詰めかけた大観衆の熱気に包まれる中、オサスナとレバンテの一戦は、ゴールこそ生まれなかったものの、両守護神の意地と執念がぶつかり合う緊密なドロー劇となった。
試合は立ち上がりからホームのオサスナがアクセル全開で仕掛ける。前半1分、ルベン・ガルシアが右サイドから高精度のコーナーキックを放つと、中央で待ち構えていたアレハンドロ・カテナが打点の高いヘディングシュート。ゴール隅を捉えた決定的な一撃だったが、レバンテの守護神マシュー・ライアンの驚異的な横跳びに阻まれ、開始早々の先制点とはならなかった。
その後もオサスナが主導権を握るが、レバンテもワンチャンスから牙をむく。前半34分、中盤の素早い切り替えからエンゾ・バルデリが右サイドへ展開し、ピンポイントのクロスを供給。これにファーサイドから走り込んだロヘル・ブルギがアクロバティックなボレーシュートで合わせたが、ボールは無情にもクロスバーを直撃し、スタジアムは悲鳴と安堵の吐息に包まれた。前半終了間際には、オサスナのジョン・モンカヨラが巧みな位置取りから狙い澄ましたシュートを放つも、再びライアンの超セーブに阻まれ、スコアレスのまま試合は折り返す。
後半に入ると、さらに激しい攻防が展開される。後半54分、左サイドのアベル・ブレトネスから供給されたピンポイントのクロスに対し、エースのアンテ・ブディミルがディフェンダーの背後から完璧なタイミングでヘディングシュート。誰もがゴールを確信した瞬間だったが、ライアンが超人的なリフレックスで片手を伸ばしてボールを掻き出した。直後の後半59分には、ゴール前の混戦からこぼれ球を拾ったブディミルがキーパーのライアンをかわして無人のゴールへシュートを流し込もうとしたが、カバーに入ったレバンテDFアイッサ・マンディがゴールライン寸前で奇跡的なクリアを見せ、またしてもオサスナの歓喜を打ち砕いた。
終盤には、オサスナの守護神セルヒオ・エレーラがバックパスを不用意に手で処理してしまい、エリア内での間接フリーキックという絶体絶命のピンチを自ら招く珍事が発生。しかし、この場面でもオサスナの壁が身を挺してシュートをブロックし、結局どちらのゴールネットも揺れることなく、勝ち点1を分け合う結果となった。
戦術・采配のポイント
ルイス・ミゲル・ラミス監督のラ・リーガ初陣となったオサスナは、オーソドックスな「4-4-2」の布陣を採用した。戦術的な狙いは、高さに勝るブディミルを攻撃の基準点とし、両サイドのルベン・ガルシアやブレトネスからのアーリークロスでレバンテを押し込む形だった。さらに、若手の右サイドバックであるイニゴ・アルギビデがアグレッシブに高い位置を取ることで、右サイドの攻撃を活性化させた。しかし、砂が多く乾燥したピッチコンディションに足元をすくわれ、中盤でのショートパスに流動性を欠く場面が目立ち、攻撃が縦に急ぎすぎる単調な展開になった点が課題として残った。
対するレバンテのルイス・カストロ監督は、前節の完敗からチームの再構築を図るべく、システムを「4-3-3」にセット。試合直前に電撃的に登録された5選手のうち、新加入のチアゴ・フェルナンデスをぶっつけ本番でスタメン起用し、攻撃に推進力をもたらした。一方で、同じく新加入のヤニス・ムスアイが、ベルギー時代に受けていた未消化の出場停止処分がスペインリーグにも引き継がれるという直前の行政トラブルにより、急遽ベンチ外となる大誤算に見舞われた。守備時にはオリオル・レイを中盤の底に据え、オサスナの縦パスを遮断。ブディミルに対して徹底的にマンディとアドリアン・デラが身体を寄せて自由を奪う守備戦術が機能した。
両監督の交代策は対照的だった。オサスナのラミス監督は後半70分、足のつりを訴えたゲームメーカーのアイマル・オロスとルベン・ガルシアを同時に下げ、ラウル・モロとラウル・ガルシア・デ・アロを投入。実質的なツートップに変形させ、よりフィジカルを重視した前線からの圧力でレバンテの守備崩壊を狙った。後半79分にはさらにアルギビデを下げ、新戦力のジョナタン・デュバシンをデビューさせて勝負に出た。
一方、レバンテのカストロ監督は「守備構造が安定していた」として交代カードを極力温存。後半79分にチアゴとナチョ・ペレスに代えて、ウーゴ・トリアンとビクトル・ガルシアを投入し、運動量が落ちたサイドの強度維持と逃げ切りを優先させた。采配の狙い通り、レバンテは終盤のオサスナの猛攻を耐え抜き、守備的安定感を示すことに成功した。
現地メディアの選手採点・評価比較
この試合における最大の注目評価は、レバンテの勝ち点1獲得の最大の殊勲者となったマシュー・ライアンに集中した。
マシュー・ライアン
- SPORT:7.0点 / 10点満点
- 現地各紙の見解:
*SPORTは「試合のMVP。前半のモンカヨラのボレー、後半のブディミルの至近距離ヘッドを完全に封殺し、アウェイでのドローの立役者となった」と絶賛。
- ASや**Mundo
Deportivo**も満場一致でライアンを絶賛しており、「ブディミルを絶望へと陥れた。彼のセービングがなければレバンテのプランは崩壊していただろう」と最大級の賛辞を送った。
アイッサ・マンディ
- SPORT:6.5点 / 10点満点
- 現地各紙の見解:
*SPORTは「前節の脆さから見違えるような安定感を見せ、ゴールライン上で失点を防いだ危機管理能力は秀逸」と評価。*MARCAも「空中戦でのカテナやブディミルとのデュエルに終始集中し、守備を引き締めた」と、守備の軸としての活躍を支持した。
オリオル・レイ
- SPORT:4.5点 / 10点満点
- 現地各紙の見解:
*アンカーの位置でのバイタルエリア管理についてメディアの評価は辛口だった。SPORTは「オサスナの中央突破をフィルターとして止めることができず、ボールロストが多かった」と低評価。*Relevoも「ルベン・ガルシアやアイマル・オロスに前を向かれる回数が多く、ディフェンスラインへの負担を増やした」と厳しい論調を張った。
チアゴ・フェルナンデス
- SPORT:5.5点 / 10点満点
- 現地各紙の見解:
*SPORTは「確かなテクニックと縦へのスピードの片鱗は見せたが、周囲との連動性が皆無で孤立する場面が多かった」と、急な起用による戦術フィットの遅れを指摘。*一方、ElDesmarqueは「ぶっつけ本番のスタメンデビューとしては、攻撃に深みを持たせる唯一の存在として及第点以上」と擁護し、見解にやや温度差が生じた。
試合後の監督・選手コメント
ルイス・ミゲル・ラミス(オサスナ監督)
「リーグ初戦、かつ私の初陣として、選手たちは素晴らしいハードワークとインテンシティを見せてくれた。しかし、攻撃の局面において流動性とテンポが足りなかったのも確かだ。ピッチコンディション(砂が多く滑りやすい状態)がパススピードを落とした面もあるが、それは言い訳にできない。決定機は我々の方が格段に多く、試合内容から言えば、勝利にふさわしかったのはオサスナだった。アイマルの交代については、ハーフタイムの時点で本人からフル出場したいという強い意思を聞いていたが、終盤に軽い足の違和感があったため、将来的なリスクを避けるために私の判断でピッチから下げた」
ルイス・カストロ(レバンテ監督)
「エル・サダールという極めて困難なスタジアムで、勝ち点1を持ち帰れたことはポジティブに捉えている。前半のブルギのボレーなど、我々にもチャンスはあった。何よりも重要だったのは、前節の惨敗から守備のアイデンティティと闘争心を取り戻したことだ。戦術的にも高い位置でゲームをコントロールできた時間帯があった。ムスアイの欠場に関しては、まったく理解が及ばない。彼はすでにベルギーで処分を消化し終えて復帰していた。なぜ今になってスペインで停止処分が適用されるのか、普通ではない。彼をベンチに置いて使いたかった。また、Carlos(カルロス・アルバレス)を起用しなかったのは、戦術的に本日必要だったフィジカルや守備タスクの性質上、別のプロファイルが必要だったためであり、私の完全な個人的決定だ」
マシュー・ライアン(レバンテ / GK)
「僕らは常にすべての試合を勝ちに行く準備をしているし、そのメンタリティを持っている。防戦一方の時間もあったが、前節と比べて守備陣全員がピッチ上で素晴らしい戦いを見せてくれた。アウェイでの勝ち点1は非常に価値がある。後半のオサスナの空中戦攻撃に対して、もう少しチーム全体で冷静に対応すべきだったのは反省点だ。ゴールライン上でクリアして僕を救ってくれたマンディにコーヒーをご馳走するかって?(笑)いや、僕らは一つのチームだ。前から後ろまで全員で守り抜いた結果であり、感謝しているよ」
イケル・ムニョス(オサスナ / MF)
「チーム全体が非常にタフに戦い、守備組織がしっかりと機能したことは収穫だ。ただ、攻撃の組み立てやファイナルサードでのアイデアの明確さが不足していた。次戦のBalaídos(セルタ戦)に向けて、ビルドアップの精度を細部まで磨き、今度こそ勝ち点3をもぎ取りたい」
見どころと対戦背景
ラ・リーガ第2節、エル・サダルを舞台にオサスナとレバンテが激突する。
ホームのオサスナにとっては、これが待望の今季リーグ開幕戦となる。第1節に予定されていたセルタ・デ・ヴィーゴとのアウェイゲームがスタジアムのピッチ状況不備により延期となったため、ルイス・ミゲル・ラミス監督率いるチームは他クラブより長い準備期間を経て実戦の舞台に立つ。プレシーズンではアレーナス・ゲチョ戦などの実戦を通じて試行錯誤を重ねており、熱狂的なファンが集うエル・サダルで白星スタートを切りたいところだ。
対するレバンテは、敵地RCDEスタジアムで行われたエスパニョールとの開幕戦で0-3と完敗を喫し、苦しい滑り出しとなった。昨季は最終盤まで降格の危機に瀕していただけに、立ち上がりから嫌な流れを断ち切りたいところだが、試練の2試合連続アウェイゲームとなる。初戦では90分間を通じて枠内シュートがわずか0本(総シュート数4本)に終わるなど、攻撃の構築に深刻な課題を残した。攻守双方での迅速な修正が求められる一戦となる。
予想スタメンと負傷・出場停止情報
Estadio DeportivoやMARCAをはじめとする現地各メディアの報道をもとにした両チームの予想スタメンおよび動向は以下の通りである。
【オサスナ】予想スタメン:
- GK:セルヒオ・エレーラ
- DF:アルギビルデ、ボヨモ、カテナ、ブレトネス
- MF:イケル・ムニョス、モンカヨラ、ルベン・ガルシア、アイマル・オロス、ラウール・モロ
- FW:アンテ・ブディミル
オサスナでは、ルイス・ミゲル・ラミス監督が今夏獲得した3人の新戦力、ジョナタン・ドゥバシン、ディエゴ・リコ、そして直近で加わったロクソン・イエボアの起用動向に注目が集まっている。プレシーズンで一定の出場時間を得たジョナタン・ドゥバシンに対し、ディエゴ・リコとロクソン・イエボアは公式戦で初めて赤のユニフォームに袖を通す見込みだ。
【レバンテ】予想スタメン:
- GK:ライアン
- DF:トルヤン、デラ、マンディ、マヌ・サンチェス
- MF:オサガスティ、ウーゴ・ソテロ、ビクトル・ガルシア、ブルゲ、バルデル
- FW:イバン・ロメロ
レバンテは初戦で最終ラインのデラが守備の柱として存在感を示し、新加入のマンディもまずまずのパフォーマンスを見せたものの、前線のカルロス・アルバレスやイバン・ロメロらは決定機に絡めず厳しい評価を受けた。アウェイでの連敗を避けるべく、前線の構成や配置に変化を加える可能性がある。
監督会見・注目選手コメント
開幕戦の大敗を受けて危機感を募らせるレバンテのルイス・カストロ監督は、このオサスナ戦に向けて「ここは世界最高峰のリーグの一つであり、自分たちはもっとギアを上げて戦わなければならない」と力説。初戦の不甲斐ない内容から脱却し、チーム全体にさらなる強度と集中力を求めている。
一方、本拠地エル・サダルで仕切り直しのシーズン開幕を迎えるオサスナのルイス・ミゲル・ラミス監督のもと、ホームの歓声に背中を押されるチームは熱い意気込みを持ってこの一戦に挑む。
オサスナ 対 レバンテ の背景データ
順位
順位表全体を見る両クラブの前後日程を見る
レバンテ
この試合の前
- 8月17日(月) @ エスパニョール 3-0(敗)
- 8月5日(水) @ ビジャレアルCF 1-0(敗)
- 8月1日(土) vs アルバセテ・バロンピエ 2-1(勝)
この試合の後
- 8月30日(日) vs レアル・ベティス 5-2(勝)
- 9月7日(月) @ マラガCF 0-0(分)