オサスナ vs レバンテ
ラ・リーガ / jornada-2 / Estadio de Osasuna / 2026年8月25日(火)
試合サマリーと得点経過
試合日時:2026年8月24日 19:30キックオフスタジアム:エル・サダール(オサスナ・ホーム)スコア:オサスナ 0 - 0 レバンテ得点者:なし
ラ・リーガ第2節、エル・サダールに詰めかけた大観衆の熱気に包まれる中、オサスナとレバンテの一戦は、ゴールこそ生まれなかったものの、両守護神の意地と執念がぶつかり合う緊密なドロー劇となった。
試合は立ち上がりからホームのオサスナがアクセル全開で仕掛ける。前半1分、ルベン・ガルシアが右サイドから高精度のコーナーキックを放つと、中央で待ち構えていたアレハンドロ・カテナが打点の高いヘディングシュート。ゴール隅を捉えた決定的な一撃だったが、レバンテの守護神マシュー・ライアンの驚異的な横跳びに阻まれ、開始早々の先制点とはならなかった。
その後もオサスナが主導権を握るが、レバンテもワンチャンスから牙をむく。前半34分、中盤の素早い切り替えからエンゾ・バルデリが右サイドへ展開し、ピンポイントのクロスを供給。これにファーサイドから走り込んだロヘル・ブルギがアクロバティックなボレーシュートで合わせたが、ボールは無情にもクロスバーを直撃し、スタジアムは悲鳴と安堵の吐息に包まれた。前半終了間際には、オサスナのジョン・モンカヨラが巧みな位置取りから狙い澄ましたシュートを放つも、再びライアンの超セーブに阻まれ、スコアレスのまま試合は折り返す。
後半に入ると、さらに激しい攻防が展開される。後半54分、左サイドのアベル・ブレトネスから供給されたピンポイントのクロスに対し、エースのアンテ・ブディミルがディフェンダーの背後から完璧なタイミングでヘディングシュート。誰もがゴールを確信した瞬間だったが、ライアンが超人的なリフレックスで片手を伸ばしてボールを掻き出した。直後の後半59分には、ゴール前の混戦からこぼれ球を拾ったブディミルがキーパーのライアンをかわして無人のゴールへシュートを流し込もうとしたが、カバーに入ったレバンテDFアイッサ・マンディがゴールライン寸前で奇跡的なクリアを見せ、またしてもオサスナの歓喜を打ち砕いた。
終盤には、オサスナの守護神セルヒオ・エレーラがバックパスを不用意に手で処理してしまい、エリア内での間接フリーキックという絶体絶命のピンチを自ら招く珍事が発生。しかし、この場面でもオサスナの壁が身を挺してシュートをブロックし、結局どちらのゴールネットも揺れることなく、勝ち点1を分け合う結果となった。
戦術・采配のポイント
ルイス・ミゲル・ラミス監督のラ・リーガ初陣となったオサスナは、オーソドックスな「4-4-2」の布陣を採用した。戦術的な狙いは、高さに勝るブディミルを攻撃の基準点とし、両サイドのルベン・ガルシアやブレトネスからのアーリークロスでレバンテを押し込む形だった。さらに、若手の右サイドバックであるイニゴ・アルギビデがアグレッシブに高い位置を取ることで、右サイドの攻撃を活性化させた。しかし、砂が多く乾燥したピッチコンディションに足元をすくわれ、中盤でのショートパスに流動性を欠く場面が目立ち、攻撃が縦に急ぎすぎる単調な展開になった点が課題として残った。
対するレバンテのルイス・カストロ監督は、前節の完敗からチームの再構築を図るべく、システムを「4-3-3」にセット。試合直前に電撃的に登録された5選手のうち、新加入のチアゴ・フェルナンデスをぶっつけ本番でスタメン起用し、攻撃に推進力をもたらした。一方で、同じく新加入のヤニス・ムスアイが、ベルギー時代に受けていた未消化の出場停止処分がスペインリーグにも引き継がれるという直前の行政トラブルにより、急遽ベンチ外となる大誤算に見舞われた。守備時にはオリオル・レイを中盤の底に据え、オサスナの縦パスを遮断。ブディミルに対して徹底的にマンディとアドリアン・デラが身体を寄せて自由を奪う守備戦術が機能した。
両監督の交代策は対照的だった。オサスナのラミス監督は後半70分、足のつりを訴えたゲームメーカーのアイマル・オロスとルベン・ガルシアを同時に下げ、ラウル・モロとラウル・ガルシア・デ・アロを投入。実質的なツートップに変形させ、よりフィジカルを重視した前線からの圧力でレバンテの守備崩壊を狙った。後半79分にはさらにアルギビデを下げ、新戦力のジョナタン・デュバシンをデビューさせて勝負に出た。
一方、レバンテのカストロ監督は「守備構造が安定していた」として交代カードを極力温存。後半79分にチアゴとナチョ・ペレスに代えて、ウーゴ・トリアンとビクトル・ガルシアを投入し、運動量が落ちたサイドの強度維持と逃げ切りを優先させた。采配の狙い通り、レバンテは終盤のオサスナの猛攻を耐え抜き、守備的安定感を示すことに成功した。
現地メディアの選手採点・評価比較
この試合における最大の注目評価は、レバンテの勝ち点1獲得の最大の殊勲者となったマシュー・ライアンに集中した。
マシュー・ライアン
- SPORT:7.0点 / 10点満点
- 現地各紙の見解:
*SPORTは「試合のMVP。前半のモンカヨラのボレー、後半のブディミルの至近距離ヘッドを完全に封殺し、アウェイでのドローの立役者となった」と絶賛。
- ASや**Mundo
Deportivo**も満場一致でライアンを絶賛しており、「ブディミルを絶望へと陥れた。彼のセービングがなければレバンテのプランは崩壊していただろう」と最大級の賛辞を送った。
アイッサ・マンディ
- SPORT:6.5点 / 10点満点
- 現地各紙の見解:
*SPORTは「前節の脆さから見違えるような安定感を見せ、ゴールライン上で失点を防いだ危機管理能力は秀逸」と評価。*MARCAも「空中戦でのカテナやブディミルとのデュエルに終始集中し、守備を引き締めた」と、守備の軸としての活躍を支持した。
オリオル・レイ
- SPORT:4.5点 / 10点満点
- 現地各紙の見解:
*アンカーの位置でのバイタルエリア管理についてメディアの評価は辛口だった。SPORTは「オサスナの中央突破をフィルターとして止めることができず、ボールロストが多かった」と低評価。*Relevoも「ルベン・ガルシアやアイマル・オロスに前を向かれる回数が多く、ディフェンスラインへの負担を増やした」と厳しい論調を張った。
チアゴ・フェルナンデス
- SPORT:5.5点 / 10点満点
- 現地各紙の見解:
*SPORTは「確かなテクニックと縦へのスピードの片鱗は見せたが、周囲との連動性が皆無で孤立する場面が多かった」と、急な起用による戦術フィットの遅れを指摘。*一方、ElDesmarqueは「ぶっつけ本番のスタメンデビューとしては、攻撃に深みを持たせる唯一の存在として及第点以上」と擁護し、見解にやや温度差が生じた。
試合後の監督・選手コメント
ルイス・ミゲル・ラミス(オサスナ監督)
「リーグ初戦、かつ私の初陣として、選手たちは素晴らしいハードワークとインテンシティを見せてくれた。しかし、攻撃の局面において流動性とテンポが足りなかったのも確かだ。ピッチコンディション(砂が多く滑りやすい状態)がパススピードを落とした面もあるが、それは言い訳にできない。決定機は我々の方が格段に多く、試合内容から言えば、勝利にふさわしかったのはオサスナだった。アイマルの交代については、ハーフタイムの時点で本人からフル出場したいという強い意思を聞いていたが、終盤に軽い足の違和感があったため、将来的なリスクを避けるために私の判断でピッチから下げた」
ルイス・カストロ(レバンテ監督)
「エル・サダールという極めて困難なスタジアムで、勝ち点1を持ち帰れたことはポジティブに捉えている。前半のブルギのボレーなど、我々にもチャンスはあった。何よりも重要だったのは、前節の惨敗から守備のアイデンティティと闘争心を取り戻したことだ。戦術的にも高い位置でゲームをコントロールできた時間帯があった。ムスアイの欠場に関しては、まったく理解が及ばない。彼はすでにベルギーで処分を消化し終えて復帰していた。なぜ今になってスペインで停止処分が適用されるのか、普通ではない。彼をベンチに置いて使いたかった。また、Carlos(カルロス・アルバレス)を起用しなかったのは、戦術的に本日必要だったフィジカルや守備タスクの性質上、別のプロファイルが必要だったためであり、私の完全な個人的決定だ」
マシュー・ライアン(レバンテ / GK)
「僕らは常にすべての試合を勝ちに行く準備をしているし、そのメンタリティを持っている。防戦一方の時間もあったが、前節と比べて守備陣全員がピッチ上で素晴らしい戦いを見せてくれた。アウェイでの勝ち点1は非常に価値がある。後半のオサスナの空中戦攻撃に対して、もう少しチーム全体で冷静に対応すべきだったのは反省点だ。ゴールライン上でクリアして僕を救ってくれたマンディにコーヒーをご馳走するかって?(笑)いや、僕らは一つのチームだ。前から後ろまで全員で守り抜いた結果であり、感謝しているよ」
イケル・ムニョス(オサスナ / MF)
「チーム全体が非常にタフに戦い、守備組織がしっかりと機能したことは収穫だ。ただ、攻撃の組み立てやファイナルサードでのアイデアの明確さが不足していた。次戦のBalaídos(セルタ戦)に向けて、ビルドアップの精度を細部まで磨き、今度こそ勝ち点3をもぎ取りたい」
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見どころと対戦背景
ラ・リーガ EASports第2節において、CAオサスナとレバンテUDがエル・サダールで激突します[1]。
ホームのオサスナにとっては、この試合が待望の今シーズン開幕戦(初陣)となります[1]。当初予定されていた開幕節のセルタ・デ・ヴィーゴ戦は、対戦相手の本拠地バライードスの芝生不良問題により延期(8月27日に再スケジュール)されたため、オサスナはまだ勝ち点がない状態でこの第2節を迎えることになりました[1-4]。今季からチームを率いるルイス・ミゲル・ラミス監督にとっても、公式戦での初采配の舞台となります [1, 5-7]。
一方、アウェイのレバンテは、開幕節でRCDエスパニョールに3-0で完敗を喫し、非常に苦しいスタートを切りました [1, 2,8]。この試合でのレバンテはシュートわずか4本、ゴール期待値は0.19に留まり、深刻な攻撃力不足を露呈しています [8, 9]。
しかし、財政難による選手登録制限に苦しんでいたレバンテに、明るい兆しが見え始めています [8,10]。中盤の要であったホンジュラス代表MFケルビン・アリアガをAEKアテネへ500万ユーロ(わずか1年前にパルチザン・ベオグラードから獲得した額の約10倍に相当する売却益)で放出することに成功しました[10-12]。この資金確保により、開幕節で未登録だった新戦力4名をリーグに登録する財政的猶予が生まれ、選手登録問題が解決に向かっています [10, 13]。
さらにレバンテは、リバプールから18歳のオーストリア人DFイフェアニ・ンドゥクウェをレンタルで獲得(8月20日夜に合流)[13]。選手登録の障壁がクリアされ、ルイス・カストロ監督が起用可能と判断すれば、月曜日のオサスナ戦でさっそくデビューを飾る可能性があります[13]。また、前節では15歳280日の若さで歴史的デビューを果たしたカンテラ出身DFマルク・サントスが、唯一のポジティブなトピックとして台頭しています [14]。
レバンテは、前回の対戦でオサスナを相手に0-2の劣勢から大逆転(シュート35本を浴びせて勝利)した粘り強さを再現し、前節の完敗からの即時巻き返しを図ります [8, 9]。
予想スタメンと負傷・出場停止情報
両チームの今節の予想スタメン、および離脱者情報は以下の通りです。
CAオサスナ
ラミス監督は会見で、特徴の異なる二人のフォワード(ブディミル、デュバシンなど)を並べた2トップの採用についても含みを持たせています [15]。
- システム予想:4-3-3 または 4-4-2 [2, 15]
- 予想スタメン [2]:
- GK:セルヒオ・エレーラ
*DF:イニゴ・アルギビデ、エンゾ・ボヨモ、アレハンドロ・カテナ、アベル・ブレトネス*MF:イケル・ムニョス(またはルカス・トロ)、ジョン・モンカヨラ、アイマル・オロス*FW:ルベン・ガルシア(またはジョナサン・デュバシン)、アンテ・ブディミル、ラウール・モロ(またはジョナサン・デュバシン)
- 負傷・欠場情報:
- ヴァランタン・ロジエ:右大腿二頭筋(biceps
femoral)の不快感により、この試合の欠場が決定しています [2, 16]。
- ロックソン・イェボア:8月12日に加入が発表された22歳のガーナ人新DF
[5]。練習にはすでに合流していますが、移籍に必要な書類手続き(documentación)の遅れにより今節の出場は見送られます(金銭的理由による未登録ではないと監督が説明)[5, 16, 17]。
レバンテUD
ケルビン・アリアガの売却資金によって登録可能となる新戦力や、新加入のンドゥクウェがメンバーに絡んでくるかが焦点です [10, 13]。
- システム予想:4-3-3 [2]
- 予想スタメン [2]:
- GK:マシュー・ライアン
*DF:イェレミー・トルヤン(またはナチョ・ペレス)、デ・ラ・フエンテ、アイサ・マンディ、マヌ・サンチェス*MF:ヨン・アンデル・オラサガスティ、オリオル・レイ(またはウーゴ・ソテロ)、カルロス・アルバレス(またはエンゾ・バルデリ)*FW:ビクトル・ガルシア(またはトゥンデ)、イバン・ロメロ、ブルギ(※エッタ・エヨンがCFとして先発起用される場合は、イバン・ロメロが左ウイングにスライドし、ブルギがベンチに回る可能性が指摘されています)
- 負傷・欠場情報:
*ケルビン・アリアガ:AEKアテネへの移籍が完了したため、すでにチームを離脱しています [10]。
監督会見・注目選手コメント
オサスナ:ルイス・ミゲル・ラミス監督
変則日程となったリーグ開幕への苦言 [16, 18]:
「非常に無秩序(desordenado)な状態だ。すでにリーグ戦を2試合戦い終えているチーム
がある一方で、我々はまだ1試合もプレーしていない。そして今度は我々が(過密日程で)3試合をこなし、その後にまた3試合が待っている。我々にとっても、スタジアムに足を運ぶ観客にとっても望ましい形でのスタートではない」
新戦力と欠場者について [16]:
「明日(レバンテ戦)の試合において、ヴァランタン・ロジエもロックソン・イェボアも
ピッチに立つことはない。ロックソンが欠場するのは、クラブの財政的な制限によるものではなく、単に(前所属クラブとの)書類手続き上の遅れが原因だ。まもなく解決されると期待している」
今後の超過密日程へのスタンス [19]:
「(この先8日間で3試合を戦うことになるが)温存するつもりは一切ない。3試合全体の
マネジメントを考慮する必要はあるが、今は明日の試合(レバンテ戦)のことだけに完全にフォーカスしている。ポジティブなのは、怪我による離脱者がロジエの1人だけである点だ。しかし、出場時間の累積をマネジメントしなければならない過酷な1週間になる」
フォワード陣の起用と2トップの可能性について [15]:
「特徴が異なる二人のフォワードなので、お互いをcomplement(補完)し合う形で十分に
機能するだろう。いつ彼らを同時に並べるかは、我々が決定する。ここには(ジョナサン・)デュバシンも控えている。彼ら3人全員が多くのゴールを決めてくれることを願っているし、中盤の2列目の選手たちにも積極的にエリア内へ侵入してほしい」
エル・サダールでのデビューに向けて [15]:
「エル・サダールでラ・リーガの初陣を飾るこの瞬間を、長い間ずっと待ち望んでいた。
非常に興奮しているし、強いモチベーションに満ちている。完璧な試合を披露することだけに集中したい」
DFエンゾ・ボヨモの移籍報道について [15, 18]:
「彼がこのチームにいる限り、100%信頼して戦力に数えている。ただし、他クラブが彼
の違約金を支払って引き抜いてしまうリスクが常に付きまとっていることも事実だ」
レバンテ:ルイス・カストロ監督
前節エスパニョール戦の敗戦を振り返って [8, 9]:
「(3-0という惨敗の)責任はすべて私にある。チームの精神的な準備が、相手やこの大
会が要求するレベルに全く達していなかった。エスパニョールの方が我々よりも明らかに勝ちたいという意欲をピッチ上で示していた。今日の試合に関しては、戦術やシステムの構築をあれこれ語る以前の段階だ」
チームへの要求 [15]:
「ラ・リーガは世界で最も優れたトップリーグの一つだ。我々はもっと自分たちを引き締
め、激しくプレーしなければならない(apretar)」
Resumed conversation: 7091177c-d4b7-4d5e-8d39-28cd3135f705