2026-09-15 今日のラ・リーガ 3大トピック
2026-09-15(JST)・ 夜版 ・ 公開 2026.09.19 09:41
バレンシアで監督とGMが解任される激震が走る中、ベティスは快勝を収めるも選手の政治的発言を巡る騒動に発展しています。また、ラミン・ヤマルやエムバペら世界的なスターを巡るバロンドールの議論が白熱しています。ピッチ内外で波乱が続くスペインサッカーの現状が浮き彫りとなっています。
トピック 1
バレンシアに激震、コルベラン監督とゴーレイ氏が解任。新体制でアラベス戦へ
何が起きたか
バレンシアはカルロス・コルベラン監督およびスポーツ責任者のロン・ゴーレイを解任した。後任のスポーツディレクターにはブラウリオ・バスケスが就任し、現在は新監督の選定を進めている。新監督の決定期限は10月11日までとされる。
チームは現在、5試合で勝ち点1という深刻な状況にあり、リーグ最下位に沈んでいる。この混乱の中、9月15日20時(現地時間)からメンディソロサでデポルティーボ・アラベスと対戦する。この試合の指揮はオスカル・サンチェスが暫定的に務める。
具体的な発言については、バルサのロドリ選手がバレンシア戦のベンチで口にした「彼らはとても下手だ(son muy malos)」という言葉が話題となり、地元の企業がこれをプリントしたTシャツを制作したことが報じられている。
これまでの経緯
バレンシアはシーズン序盤から低迷しており、5試合で勝ち点15のうち1点しか獲得できていない。この結果を受けて、クラブはコルベラン監督およびスポーツ部門の責任者であるロン・ゴーレイを解任するという抜本的な体制変更に踏み切った。
新任のブラウリオ・バスケスは、直近48時間で複数の監督や代理人に連絡を取っており、候補者の選定(キャスティング)を急いでいる。バルベルデやメンディリブが拒否したため、現在は「隠れた候補」を探している状況にある。
各紙の報じ方
主要各紙の報道内容はおおむね一致しているが、ASはブラウリオによる新監督選びの現状に焦点を当て、Mundo Deportivoは新監督決定の期限(10月11日)を具体的に提示している。
媒体別まとめ
AS
ブラウリオ新スポーツディレクターが、ここ48時間で複数の監督や代理人に連絡を取り、後任のキャスティングを行っていると報じている。
El Desmarque
コルベラン監督とロン・ゴーレイの解任を報じ、新監督は代表ウィークの休暇明けまで決まらないこと、またバルベルデとメンディリブが辞退したことを伝えている。
Mundo Deportivo
新監督の決定期限が10月11日までであること、およびブラウリオ・バスケスの就任について報じている。
MARCA
アラベス戦の放送時間と共に、オスカル・サンチェスが暫定的に指揮を執ることを報じている。
SPORT
ロン・ゴーレイやカルロス・コルベランの退任、ブラウリオの就任という混乱の中、アラベス戦での反撃が不可欠であると伝えている。
Superdeporte
体制変更に伴う混乱の中で、メンディソロサでの試合から反撃を開始しなければならないと報じている。
Estadio Deportivo
最下位で再編中のバレンシアと、好調なアラベスという対照的な状況での対戦になると報じている。
編集部の見方
シーズンわずか5試合で監督とスポーツ責任者の両名を解任するという、極めて異例のスピード感での体制刷新となりました。勝ち点1という絶望的な数字が、クラブに早急な外科手術を強いた形です。
注目は、新スポーツディレクターのブラウリオが誰を新監督に据えるかです。有力候補が辞退している中、どのような「隠れた候補」を連れてくるのか。また、暫定体制で臨むアラベス戦で、最低限の勝ち点を積み上げ、チームの崩壊を食い止められるかが焦点となります。
トピック 2
バロンドールを巡る激論が勃発、ラミン・ヤマルへの支持とキリアン・エムバペの波紋
何が起きたか
次回のバロンドール受賞者を巡り、ラミン・ヤマル、キリアン・エムバペ、ロドリら候補者や関係者の間で激しい議論が巻き起こっている。バルセロナはラミン・ヤマルを後押しするためのキャンペーンを準備しており、ジョアン・ラポルタ会長も彼の受賞を支持している。一方で、ロドリは自身の立場を譲り、ラミン・ヤマルに王座を譲る姿勢を見せている。
ピッチ上の数字では、ハンジ・フリック率いるバルセロナが圧倒的な攻撃力を披露しており、6試合で26ゴール(1試合平均4.3ゴール)を記録。特にラフィーニャとラミン・ヤマルは、リーグ戦5節時点で共に6ゴールを挙げるなど、チームの得点源として機能している。また、ラミン・ヤマルは19歳という若さながら、心理学者のララ・フェレイロから「挑発されても冷静に判断できる」と高く評価されている。
一方でキリアン・エムバペは、自身がバロンドールを獲得すべきだと主張。これに対し、元フランス代表のクリストフ・デュガリーは「キリアン・エムバペの発言には『私』という意識が強すぎる」と指摘している。また、アルバロ・モラタはラミン・ヤマルについて「人々が思うよりもずっと知的で努力家だ」と称賛した。
これまでの経緯
アルバロ・モラタはキャリアを通じて13のクラブを渡り歩いており、現在はコモからセグンダ・ディビシオンのレガネスに期限付き移籍してプレーしている。また、バルセロナの攻撃陣では、ラフィーニャ(8得点)、ラミン・ヤマル(7得点)、フェルミン(4得点)、アデイェミ(3得点)の4名がチーム合計26ゴールのうち22ゴールを分担している。
各紙の報じ方
Mundo DeportivoやSPORTは、ラミン・ヤマルの知性や精神的な成熟度、バルセロナの攻撃的な好調さに焦点を当てている。対してMARCAやEl Desmarqueは、バロンドールを巡る政治的な駆け引きや、キリアン・エムバペとウスマン・デンベレの間の「裏切り」とされる緊張関係など、人間関係の摩擦を強調して報じている。
媒体別まとめ
Mundo Deportivo
ラミン・ヤマルの準備能力や知性を高く評価し、バルセロナの驚異的な得点ペースについて報じている。また、キリアン・エムバペの発言によるウスマン・デンベレとの不仲説に触れている。
AS
テネリフェのセサル・アルバレス・アブランテが50試合出場を達成したことを報じている。
El Desmarque
ロドリがラミン・ヤマルに道を譲る姿勢を見せていることや、バルセロナがラミン・ヤマルの受賞に向けたキャンペーンを準備していることを伝えている。
SPORT
心理学者の視点からラミン・ヤマルの精神的な強さを分析し、ラポルタ会長がレアル・マドリードを牽制しつつラミン・ヤマルを支持したことを報じている。
MARCA
キリアン・エムバペとウスマン・デンベレの確執や、モラタがアトレティコ・マドリードのファンであることを告白したこと、バロンドール論争の過熱ぶりを報じている。
編集部の見方
19歳のラミン・ヤマルが、世界最高峰の賞であるバロンドールの最有力候補の一人とされる状況は、現代サッカーの世代交代を象徴しています。特にバルセロナが組織的に彼の受賞を後押ししようとする動きは、単なる個人の能力評価を超えたクラブの戦略的な意図が感じられます。
一方で、キリアン・エムバペの自信に満ちた発言がフランス代表内での不協和音を招いている点は懸念材料です。個人の栄誉への執着がチームの結束にどう影響するか、またロドリのような実力者がラミン・ヤマルを支持する構図が、最終的な投票結果にどう作用するかが今後の注目点となるでしょう。
トピック 3
ベティスがビジャレアルに快勝、アブデはセウタ支持の表明で脅迫を受ける
何が起きたか
レアル・ベティスがビジャレアルCFと対戦し、2-1で勝利した。この結果により、ベティスのマヌエル・ペレグリーニ監督はクラブ史上最高のスタートという新記録を樹立した。一方のビジャレアルは、1部昇格後25シーズンで最悪のスタートと同等の成績となった。
試合では、ベティスが期待ゴール数(xG)3.57、合計シュート数26本という圧倒的な攻撃力を見せた。得点シーンでは、43分にイスコが蹴ったコーナーキックの流れから、ナタンがこぼれ球を押し込み、これが1-2の決勝点となった。また、パニーニが選出した今節のベストイレブンには、ベティスのナタンと、最大7回のセーブを記録したGKアルバロ・バジェスが選出されている。
得点者であるナタンは、失点した際について「失点したとき、私たちは逆転できると分かっていた」と語った。
これまでの経緯
ダニ・セバジョスが、レアル・マドリードと自由契約となり、移籍市場の最終日にレアル・ベティスへ復帰した。彼は2017年5月末にチームを離れてから、9年3ヶ月と25日ぶりにベティスのユニフォームを着用し、本試合で復帰戦を果たした。
また、エズ・アブデは、ワールドカップ前にモロッコ代表としてノルウェー戦に出場した際に負傷していたが、本試合で先発復帰し、高いパフォーマンスを披露した。
各紙の報じ方
試合内容については、ベティスの圧倒的な潜在能力やペレグリーニ監督の功績を称える論調が多い。一方で、アブデが受けた脅迫については、複数の媒体が詳細な脅迫文の内容を引用して報じている。
媒体別まとめ
AS
ベティスの攻撃的な内容を絶賛し、ペレグリーニ監督のプランが完璧に機能していると報じた。また、アブデがセウタ支持のシャツを着用し、侮辱を受けたことを伝えている。
Estadio Deportivo
ペレグリーニ監督がベティス史上最高のスタートという不滅の記録を打ち立てたことを強調。同時に、アブデが受けた脅迫の内容を具体的に報じた。
Mundo Deportivo
ビジャレアルがクラブ史上最悪のスタートに並んだことをデータで示した。また、アブデがSNSで受けた脅迫について報じている。
MARCA
ダニ・セバジョスが9年以上ぶりにベティスに復帰したことに注目。また、アブデが「私たちは皆カバジャス(セウタ市民)」というシャツを着用したことで、裏切り者などの侮辱を受けたことを報じた。
SPORT
ビジャレアルの守備の脆弱性を指摘し、ベティスのナタンの得点シーンを詳細に伝えた。アブデへの脅迫についても大きく取り上げている。
El Desmarque
セバジョスの復帰を喜ぶチームの雰囲気を伝えた。また、アブデへの激しい批判に対し、クリストバル・ソリアが「言語道断だ」と擁護したことを報じた。
編集部の見方
戦術面ではペレグリーニ監督のプランが完全に浸透しており、ベティスが今シーズン非常に強力な状態でスタートを切ったことが分かります。特にセバジョスの復帰という精神的・戦術的支柱が戻ったことで、さらなる加速が期待できるでしょう。
一方で、アブデ選手が直面している状況は深刻です。ピッチ外での政治的な表明が、選手個人の安全を脅かすレベルの攻撃に発展しており、今後の出場機会やメンタル面にどのような影響が出るかが懸念されます。
今日の1人
バルサ移籍の裏側とバロンドール議論、ロドリが語る本音
何が起きたか
ロドリがバルセロナへの移籍について語り、決断は簡単ではなく、その過程でジョゼ・モウリーニョに電話をしたことを明かしました。また、チームメイトであるラフィーニャを「スペクタキュラー」、ジュリアンを「ブルータル(凄まじい)」と絶賛し、改めて獲得したい選手であると評価しています。
メディア各社は、ロドリがバロンドールの王座をラミン・ヤマルに譲る姿勢を見せたことや、ジダンとの夕食に関する個人的なエピソード、そしてバルササポーター(クレス)からの愛情に感激している様子を報じました。また、MARCA紙は彼がバロンドールを受賞する可能性についても言及しています。
本日の報道では、移籍時の舞台裏という過去の話から、現在のチームメイトへの信頼、そして個人賞を巡る謙虚な姿勢まで、彼の人間性とプロ意識に焦点を当てた多角的な扱いとなっています。
これまでの経緯
現在はバルセロナに所属しており、サポーターから非常に厚い信頼と愛情を受けている状況です。チーム内ではラフィーニャやジュリアンといった攻撃陣と良好な関係を築いています。
また、世界最高の選手に贈られるバロンドールの有力候補として名前が挙がっており、スポーツ紙の表紙を飾るほどの注目選手となっています。
編集部の見方
バルサ移籍時にジョゼ・モウリーニョに相談したという意外なエピソードは、日本のファンにとっても興味深い点でしょう。名将たちの視点を含めて移籍を決断した彼の思考プロセスに注目が集まります。
バロンドールを巡っては、若手のラミン・ヤマルを尊重しつつも、実力は十分に認められています。今後、チームの核としてどのように君臨し、個人賞の議論に終止符を打つのかが見どころです。