2026-09-04 今日のラ・リーガ 3大トピック
2026-09-04(JST)・ 夜版 ・ 公開 2026.09.19 09:41
物議を醸す再始動となったモウリーニョ体制のレアル・マドリードが、ベティスに敗れいきなり苦い初黒星を喫しました。 一方のバルサは、内部混乱に揺れるバレンシアとの一戦を控え、対照的な状況にある相手を迎え撃ちます。 また、アトレティコは騒動の渦中にあったフリアン・アルバレスを招集し、ビルバオ戦への準備を整えています。
トピック 1
ベティスがレアル・マドリードに1-0で勝利、モウリーニョ体制初の敗戦に
何が起きたか
レアル・ベティスがラ・リーガ第4節でレアル・マドリードと対戦し、1-0で勝利した。この結果により、ジョゼ・モウリーニョ監督率いるレアル・マドリードは今シーズン初、そしてモウリーニョ体制となってから初の敗戦を喫した。
試合はラ・カルトゥハで開催され、81分にトロイ・パロットが決勝ゴールを挙げた。レアル・マドリードは前半に決定機を何度も作り、後半アディショナルタイム(90分+5分)にはペナルティエリア内でナタンがヴィニシウス・ジュニオールを倒しPKを獲得したが、キリアン・エムバペが蹴ったシュートをベティスの守護神アルバロ・バジェスが阻止。さらに、アルバロ・バジェスがPKを止めた直後のマルク・バルトラによるクリアがエリア外であったことが確認され、得点は認められなかった。
試合後、レアル・マドリードの選手側はマルク・バルトラの挙動に不満を示したが、審判のゴンサレス・フエルテスは「マルク・バルトラはエリア内を踏んでいなかった」と判定を正当化した。
これまでの経緯
レアル・マドリードは今シーズン、ジョゼ・モウリーニョ監督の復帰により、これまでリーグ戦で無敗の快進撃を続けていた。また、ベティス側は移籍市場の締め切り直後にダニ・セバジョスを迎え入れていた。
各紙の報じ方
主要各紙は揃ってベティスの勝利とマドリードの初敗戦を報じている。特にASやEl Desmarqueは、試合を決定づけたアルバロ・バジェスのPKストップと、その後のキリアン・エムバペに対する振る舞いやマルク・バルトラの判定を巡る論争に焦点を当てている。一方、MARCAなどは「新しいジョゼ・モウリーニョ」の精神的な変化や、彼がこの敗戦にどう反応するかという点に注目している。
媒体別まとめ
AS
アルバロ・バジェスがキリアン・エムバペのPKを止めてヒーローとなったことを報じつつ、セーブ後のアルバロ・バジェスの振る舞いが「非常に醜かった」と批判的に伝えている。
MARCA
モウリーニョ監督が以前よりも穏やかな姿を見せていることに触れ、この敗戦後も感情を爆発させなければ「別のジョゼ・モウリーニョになった」ことが証明されると報じている。
SPORT
ジョゼ・モウリーニョとマヌエル・ペレグリーニという旧知の監督同士の再会という側面を強調し、マドリードが3連勝の快進撃を止めたことを伝えている。
El Desmarque
トロイ・パロットとアルバロ・バジェスを試合のヒーローとして称賛し、キリアン・エムバペがPKを外したことで指弾されている点に言及している。
Estadio Deportivo
ベティスの集団的な改善を評価し、特に「壁」となったアルバロ・バジェスと「キラー」のトロイ・パロットの活躍がもたらした快挙であると報じている。
CCMA
キリアン・エムバペのPK失敗を含む劇的な終盤戦を描き、モウリーニョ体制での初の「滑り出し(敗戦)」となったことを伝えている。
編集部の見方
モウリーニョ監督の復帰で注目を集めていたレアル・マドリードが、予想以上に早い段階で壁にぶつかった形となりました。特にキリアン・エムバペがPKという決定的なチャンスを逃したことは、今後の精神的な影響も含め、大きな転換点になる可能性があります。
一方で、ベティスは新加入のトロイ・パロットが決勝点を挙げ、アルバロ・バジェスが絶好調という理想的な勝ち方を見せました。マドリードという巨人を止めたことで、チームに大きな自信がついたはずです。
今後の注目は、やはりモウリーニョ監督の反応です。報道にある通り「穏やかな新バージョン」のままでいられるのか、あるいは敗戦を機にかつての激しいスタイルに戻るのか。次戦以降の言動に注目が集まります。
トピック 2
苦境のバレンシアがバルサを迎え撃つ。スタジアム建設の進展と内部の混乱が交錯
何が起きたか
ラ・リーガ第4節で、首位のFCバルセロナがメスタージャでバレンシアと対戦する。バレンシアは開幕3試合で1分2敗、勝ち点1という絶望的な状況で、カルロス・コルベラン監督率いるチームは負傷者が多く、ルイス・リオハなどの状況も不透明なまま試合に臨む。
バルセロナ側は、アーセナルから移籍したガブリエウ・ジェズスとガビがグループトレーニングに復帰しており、ハンジ・フリック監督の判断次第で出場する見込みだ。一方、バレンシアのサポーターグループ「クルバ・ノルド」は、クラブ運営への抗議として試合開始後の19分間、スタジアム外で抗議活動を行うことを発表している。
バレンシアのロン・ゴーレイは、新スタジアム「ヌエボ・メスタージャ」の屋根の構造物の吊り上げ作業が始まったことについて、「(オーナーがクラブを去るとは思わないし)クラブはヌエボ・メスタージャに向けて前進している」と述べ、完成すればフェアプレー規定の面でプラスになると主張した。
これまでの経緯
バレンシアは深刻な成績不振と運営への不満に直面しており、レジェンドのマリオ・ケンペスやフェルナンド・ゴメスらがピーター・リムオーナーの管理体制を強く批判している。また、主将のガヤは契約更新が進まず、ここ2試合でベンチスタートとなっている。
バルセロナは、移籍金1000万ユーロという比較的低コストでガブリエウ・ジェズスを獲得した。彼はプレミアリーグで112分に1ゴールの効率を誇っていたが、一部では「つぎはぎ(パッチ)」のような補強であるとの批判も出ている。
各紙の報じ方
主要各紙の報道内容は概ね一致しているが、Mundo Deportivoはガブリエウ・ジェズスのバルサでの適応や統計的な効率性に注目している。一方でSPORTやSuperdeporteは、バレンシアの低迷やオーナーへの批判、さらにはAIによる降格確率の予測など、クラブの危機的な状況を強調して報じている。
媒体別まとめ
El Desmarque
バルサのジェズス獲得への批判的な視点や、ヌエボ・メスタージャの工事進展、サポーターの抗議活動について報じている。
Mundo Deportivo
ジェズスのトレーニング復帰とプレミアでの得点効率に触れるとともに、バレンシアの負傷者状況とスタジアム工事の複雑な工程を伝えている。
SPORT
ケンペスのオーナー批判や、AIによるバレンシアの降格リスク、コルベラン監督への厳しい評価などを報じている。
Superdeporte
SPORTと同様に、オーナーへの抗議やチームの惨状、コルベラン監督の就任タイミングへの疑問などを伝えている。
AS
バルセロナのラミネ、ラフィーニャ、アンソニー・ゴードンらによる攻撃陣のパフォーマンスについて報じている。
Estadio Deportivo
バレンシアのルイス・リオハの状況や、バルセロナ戦に向けたコルベラン監督の準備状況について報じている。
編集部の見方
首位バルセロナを迎え撃つバレンシアにとって、この試合は単なる1試合以上の意味を持つ。勝ち点1という絶望的な状況に加え、サポーターの抗議やオーナーへの不信感など、ピッチ外のノイズが最大化しているためだ。コルベラン監督がこの混乱の中でどう立て直すのか、あるいはさらに追い込まれるのかが焦点となる。
バルセロナ側としては、新戦力のガブリエウ・ジェズスがどのようにフィットするかが注目点だ。移籍金こそ安価だが、プレミアで実績のある彼がフリック体制の下で即座に機能すれば、攻撃陣の層はさらに厚くなる。
また、ヌエボ・メスタージャの工事進展という明るいニュースはあるものの、現状のチーム成績と運営への不満が解消されない限り、スタジアムの完成だけでは根本的な解決にならないだろう。
トピック 3
アトレティコ、ビルバオ戦へ出発。騒動のフリアン・アルバレスは招集入り
何が起きたか
アトレティコ・マドリードは、ラ・リーガ第4節でアスレティック・ビルバオとサン・マメスで対戦するため、遠征メンバーを発表した。ディエゴ・パブロ・シメオネ監督は、移籍市場での騒動があったフリアン・アルバレスを招集し、彼に期待を寄せている。
招集メンバーにはセビージャ戦に不在だった3名が復帰した。一方で、8月12日に筋断裂の負傷を負い今季未出場のアレクサンダー・ソルロトは引き続き不在。また、メキシコ代表のオベド・バルガスはローン移籍を模索するため、今回の遠征メンバーから外れた。
シメオネ監督は記者会見で、移籍市場が閉まったためフリアン・アルバレスに関する「ノイズ」はもうないとし、「彼から最高の結果を期待している」と語った。
これまでの経緯
フリアン・アルバレスを巡っては、今夏にFCバルセロナやアーセナルが関心を示し、選手側もバルセロナへの移籍を望んでいたとされる。しかし、アトレティコのミゲル・アンヘル・ヒル・マリンCEOが放出を拒否し、最終的に移籍は実現しなかった。バルセロナのデコは、アルバレス獲得が困難な場合に備え、ガブリエウ・ジェズスの獲得など代替案を準備していたという。
対戦相手のビルバオは、エディン・テルジッチ監督の下、前節のセルタ戦を2-0で勝利し、今季初白星を挙げた状態で迎える。また、クラブ内部ではチケット問題や元会長とジョン・ウリアルテ会長の対立など、深刻な混乱状態にあると報じられている。
各紙の報じ方
主要各紙は試合前の招集メンバーやフリアン・アルバレスの状況を報じているが、論調に差がある。Mundo DeportivoやEl Desmarqueはフリアン・アルバレスの「贖罪」やバルセロナへの未練、精神的な状況に焦点を当てている一方、MARCAはヒル・マリンCEOがバルセロナと交渉しなかったことを強調している。
媒体別まとめ
Mundo Deportivo
フリアン・アルバレスがニコ・ウィリアムズとの対面を通じて「贖罪」の道を歩み出すと報じた。また、オベド・バルガスがローン移籍探しのために招集外となったことに触れている。
SPORT
ビルバオ内部のチケット問題や権力争いによる混乱を報じた。また、ヒル・マリンCEOがルワンダでゴリラの赤ちゃんに命名したことを伝えている。
El Desmarque
バルセロナへの移籍を望んでいたフリアン・アルバレスが、チームのためにその夢を棚上げし、シメオネ監督の信頼を取り戻す必要があると報じた。
MARCA
ヒル・マリンCEOが公言していた通り、バルセロナとの移籍交渉は一切行われなかったと断言した。また、CEOがルワンダでゴリラに「インケラ」と名付けたことを報じた。
Estadio Deportivo
シメオネ監督が好調なスタートを維持するため、フリアン・アルバレスを含む全力のメンバーを招集したことを伝えている。
AS
今季序盤の注目カードとして、両チームが欧州圏内での上位進出を目指して激突することを報じた。
編集部の見方
移籍市場での激しい駆け引きを経て、ついにフリアン・アルバレスがシメオネ体制下で本格的に始動します。バルセロナへの移籍願望が報じられる中で、彼がピッチ上でどのようなパフォーマンスを見せ、チームに溶け込めるかが最大の注目点です。
また、ビルバオ側は内部的な混乱を抱えながらも、テルジッチ新監督の下で初勝利を挙げた勢いがあります。アトレティコにとって、精神的な揺らぎがあるフリアン・アルバレスをどう機能させ、敵地サン・マメスの壁を乗り越えるかが試される一戦となるでしょう。
今日の1人
レアル・マドリードの救世主か?物議を醸すジョゼ・モウリーニョの再始動
何が起きたか
レアル・マドリードの指揮を執るジョゼ・モウリーニョが、レアル・ベティス戦という「最初の正念場」を迎えました。試合後、イエローカードを提示された際、ジョゼ・モウリーニョは「ベティスの選手がベンチの前で死んでしまったかのような(大げさな)反応だった」と皮肉を飛ばしています。また、かつて「白痴」と呼び合ったペジェリニ監督との再会と抱擁も報じられました。
メディアの評価は真っ二つに分かれています。MARCA紙のロベルト・ゴメス氏は「今のマドリードで最も気に入っているのは彼だ」と絶賛し、まさにチームが必要としていたジョゼ・モウリーニョであると伝えています。一方で、SPORT紙のゴンサロ・ミロ氏やMundo Deportivoは、彼の計画は状況が悪化した際に崩壊するとし、「苦境に立たされた時の彼を見たい」と懐疑的な視線を向けています。
また、選手への警告的な言動についても注目されており、ジョセップ・ペドレロール氏が支持を表明する一方で、選手であるラウル・アセンシオは、ジョゼ・モウリーニョが自分に対して完璧に振る舞ってきたと考えていると伝えられています。さらに、かつてプレミアリーグでデビュー戦のボールを贈ったパロット選手との、7年ぶりのラ・リーガでの再会というエピソードも報じられました。
これまでの経緯
現在、ジョゼ・モウリーニョはレアル・マドリードの指揮官として、チームを再建する重要な局面にあります。直近30日間で約1041件という膨大な報道数にさらされており、スペイン国内で最大の注目を集める人物となっています。
周囲からは「今のマドリードに不可欠な存在」と期待される一方で、過去の言動やスタイルから、順調な時ではなく「悪い状況」になった時にどう振る舞うかが真の試金石であると見なされています。
編集部の見方
かつての宿敵や教え子との再会、そして相変わらずの皮肉たっぷりの振る舞いに、日本のファンにとっても「戻ってきたジョゼ・モウリーニョ」という強烈な個性が際立つ展開となっています。特に、絶賛する声と懐疑的な声が激しく対立している点は、彼がもたらす波乱を予感させます。
今後の注目は、彼が掲げる「ロードマップ」が、チームが苦境に立たされた際にも機能し続けるかです。絶賛の声が信頼に変わるのか、あるいは懐疑派の予想通りに崩壊するのか、その振る舞いから目が離せません。