2026-08-20 今日のラ・リーガ 3大トピック
2026-08-20(JST)・ 夜版 ・ 公開 2026.09.19 09:41
アトレティコが開幕戦を制した一方で、新戦力アルバレスを巡る騒動やモウリーニョの電撃復帰が波紋を広げています。移籍市場ではベティスが若手FWパロットを長期契約で獲得し、戦力強化を急ぎました。試合面では、マリアノの得点で救われたアラベスがラージョと分け合うなど、波乱の幕開けとなっています。
トピック 1
アトレティコ、開幕戦を制すもフリアン・アルバレスを巡る騒動が波紋
何が起きたか
アトレティコ・マドリードは、ラ・リーガ開幕戦で昇格したマラガCFを2-0で撃破した。試合はリヤド・エア・メトロポリターノで開催され、カン・イン・リーとアレックス・バエナのゴールで勝利を収めた。また、試合前にはスペイン代表のワールドカップ優勝トロフィーが披露され、パビル、アレハンドロ・グリマルド、マルコス・ジョレンテ、アレックス・バエナの4選手がオマージュを受けた。
試合内容では、アトレティコが主導権を握る展開となった。特にアレックス・バエナのゴールは、米国に滞在していたアントワーヌ・グリーズマンが自宅で「Ohhhhh… ¡Hala chaval!」と興奮して喜ぶほどのゴラッソとなった。一方、マラガは2,000人以上のサポーターが駆けつけ、8年ぶりの1部舞台で健闘を見せたが、アトレティコの個の能力に屈した。また、試合中にはカルロス・マルティンがスローインの「5秒ルール」に抵触し、マラガにポゼッション権を譲る場面があった。
試合後、ディエゴ・シメオネ監督はマラガに対し「重要な試合をしたし、非常にうまく戦った」と評価した。また、フリアン・アルバレスへのファンからのブーイングについて問われると、「我々の人々(ファン)に対して非常に敬意を払っている」と回答した。
これまでの経緯
フリアン・アルバレスを巡る状況は複雑化している。バルセロナが関心を示していたが、アトレティコ側は正真正銘の主力である彼を失いたくないと考えており、今季の移籍は困難な状況にある。また、一部報道ではアトレティコがアーセナルへの譲渡を容認したものの、選手本人が拒否したとされる。一方で、移籍騒動の管理方法について、一部では「最悪(Como el culo)」と評されるなど、クラブ内外で摩擦が生じている。
各紙の報じ方
主要各紙は試合結果を報じつつも、フリアン・アルバレスを巡る論調に差が出ている。SPORTやMundo Deportivoは移籍市場の動向や内部の不協和音に焦点を当てている一方、MARCAはファンが怒るのも当然であるとする論評や、アントワーヌ・グリーズマンの反応といったエピソードを強調している。
媒体別まとめ
SPORT
アトレティコが2-0で勝利したことを報じるとともに、バルセロナがフリアン・アルバレスの獲得を断念し、プランBに移行したことを伝えている。
Mundo Deportivo
アトレティコがアーセナルへの譲渡を容認したが選手が拒否したと報じ、フリアンの移籍騒動がチームに影響を与えていると伝えている。
MARCA
アレックス・バエナのゴールに対するアントワーヌ・グリーズマンの反応を伝えたほか、フリアンへのファンの怒りは正当であるとする分析を報じている。
Estadio Deportivo
カン・イン・リーとアレックス・バエナの活躍を称え、マラガのフネス監督がアレックス・バエナのゴールを「拍手するしかない」と絶賛したことを報じている。
編集部の見方
開幕戦こそ快勝したアトレティコだが、ピッチ外でのノイズ、特にフリアン・アルバレスを巡る混乱が深刻である。世界的なスターを擁しながら、ファンの反感を買っている現状は、今後のチーム結束において懸念材料となるだろう。
また、攻撃陣の層の薄さも露呈している。アレクサンダー・ソルロトが負傷し、フリアンの状況が不安定な中、シメオネ監督がどのように前線を構成するのか。ニコ・ジャクソンなどの補強動向を含め、移籍市場の締め切りまで目が離せない。
トピック 2
レアル・ベティスがアイルランド代表FWトロイ・パロットを獲得、2031年まで契約
何が起きたか
レアル・ベティスは、AZアルクマールからアイルランド代表FWトロイ・パロットを獲得したことを公式に発表した。トロイ・パロットは木曜日にセビージャに到着し、メディカルチェックを経て正式にサインを交わした。契約期間は2031年までという長期契約となっている。
トロイ・パロットは今夏、ディエゴ・コンデ、フラン・ガルシア、ファクンド・ベルナルに続き、チームにとって4人目の補強となる。24歳のストライカーであり、エールディヴィジでの得点能力が高く評価された。移籍金については、固定費と変動費を合わせて2000万ユーロに達する可能性があると報じられている。
マヌエル・ペジェグリーニ監督は、木曜日の記者会見で2026/2027シーズンの開幕戦に向けた分析を行った。また、トロイ・パロットの獲得により、クチョ・エルナンデスらと共に攻撃陣の選択肢と質が向上することが期待されている。
これまでの経緯
レアル・ベティスは、今シーズンの開幕戦を第2節のレアル・ソシエダ戦(金曜日、カルトゥハ・スタジアム)で迎える。これは、ロ・セルソがワールドカップ決勝に出場したため、開幕戦が延期されたことによるものである。ペジェグリーニ監督にとって、今季でベティス指揮は7シーズン目となる。
一方、対戦相手のレアル・ソシエダはペレグリーノ・マタラッツォ監督の下、守備陣の補強を優先して動いている。また、イニャキ・ルペレスをBチームのサンセに降格させるなどの編成変更を行っている。
各紙の報じ方
主要各紙の報道内容はおおむね一致しているが、SPORT紙はベティスが10年間探し求めていたポジションの解決策であると強調し、Estadio Deportivo紙はセビージャFCのウレとの比較に触れている。
媒体別まとめ
Estadio Deportivo
トロイ・パロットの獲得を報じるとともに、彼がセビージャFCのウレよりも優れたストライカーであるとの見方に言及。また、ペジェグリーニ監督の7シーズン目の指揮についても触れている。
El Desmarque
トロイ・パロットが今夏4人目の補強となり、クチョ・エルナンデスとの競争を通じて攻撃の選択肢が増えることを報じた。
Mundo Deportivo
AZアルクマールとの合意と2031年までの契約を公式に報じた。また、パブロ・ガルシアのハル・シティへの移籍交渉についても言及している。
MARCA
トロイ・パロットの獲得を公式に伝え、2031年までの契約であること、およびこれにより攻撃陣の競争力が向上することを報じた。
SPORT
トロイ・パロットをベティスが長年求めていた「救世主」と表現し、移籍金が固定・変動合わせて2000万ユーロに達する可能性があると報じた。
編集部の見方
ベティスにとって、長年の課題であったセンターフォワードの補強に、2031年までという長期契約でトロイ・パロットを据えたことは大きな賭けであり、同時に強い意志の表れと言えます。エールディヴィジで実績を積んだ24歳という若さでの加入は、チームの世代交代と攻撃力底上げの鍵となるでしょう。
注目は、この補強直後に迎えるレアル・ソシエダとの実質的な開幕戦です。ワールドカップによる日程調整を経て、万全の状態でスタートを切れるか、そして新加入のトロイ・パロットがどのような役割を担うのか、日本のファンにとっても見逃せない一戦となります。
トピック 3
ラージョはブタルケで痛恨のドロー、マリアノが2試合連続ゴールで救うアラベス
何が起きたか
ラ・リーガ第2節でラージョ・バジェカーノとデポルティーボ・アラベスが対戦し、1-1の引き分けに終わった。ラージョはホームスタジアムの閉鎖により、レガネスの本拠地ブタルケでの開催となった。
試合はラージョのセルヒオ・カメジョが鮮やかなドリブルから先制しリードしたが、84分にラティウの重大なパスミスを突いたアラベスのマリアノが同点ゴールを決め、試合を振り分けた。また、ラージョは前半にVARによってゴールを取り消されたほか、イシ・パラソンとアウグスト・バタジャが負傷し、ピッチを後にしている。
得点者のセルヒオ・カメジョは、クラブを取り巻く社会的な状況について「(私たちは)疲れ切っている」と語り、チーム、フロント、サポーターの三者が「遠ざかっている」と現状に批判的な見解を示した。
これまでの経緯
ラージョ・バジェカーノは、マドリード州州当局によって本拠地バジェカス・スタジアムが老朽化を理由に閉鎖されたため、本試合をレガネスのブタルケで実施せざるを得ない状況にあった。この「亡命」とも言える状況に対し、サポーターの一部は試合への不参加を呼びかけていた。
また、両チームは開幕戦で対照的な結果を迎えていた。アラベスはヘタフェに3-0で快勝して暫定首位に就いていた一方、ラージョはセビージャに2-3で敗れていた。
各紙の報じ方
主要各紙は試合結果とマリアノの活躍を報じているが、ラージョ側の内部混乱やスタジアム問題に焦点を当てる媒体が多い。特にMundo DeportivoやEl Desmarqueは、セルヒオ・カメジョの批判的な発言やフロントへの不満を強調して伝えている。
媒体別まとめ
MARCA
カメョとマリアノの得点シーンを詳報。特にマリアノについては、かつては終わった選手と思われていたが、今季のサプライズ的な存在として復活したと報じている。
Estadio Deportivo
ラージョが勝ち切れない現状を指摘。ミスが響いて勝ち点を落とした点と、ブタルケでの開催という特異な状況について触れている。
Mundo Deportivo
ラティウのミスから同点弾を奪ったマリアノの決定力を評価。また、イシ・パラソンらの負傷者出たことや、セルヒオ・カメジョがクラブの状況に疲弊している点に注目している。
El Desmarque
ブタルケでの開催に伴うホームアドバンテージの喪失を指摘。サポーターがフロントのマルティン・プレサに怒りをぶつけた様子などを伝えている。
AS
マリアノがスペインでのキャリアで初めて2試合連続ゴールを達成した快挙を強調。また、観客が少なかったブタルケの様子を報じている。
編集部の見方
ラージョにとって、本拠地を失った精神的なダメージと、ピッチ上のミスが重なった非常に厳しい試合となりました。特にセルヒオ・カメジョが口にした「疲れ切っている」という言葉は、単なる疲労ではなく、クラブ運営への不信感が選手層にまで浸透していることを示唆しており、今後のチーム結束に不安が残ります。
一方でアラベスのマリアノは、絶好調のタイミングで2試合連続ゴールを挙げ、チームに貴重な勝ち点1をもたらしました。暫定首位からのスタートとなったアラベスが、この勢いを維持して上位に踏みとどまれるか注目です。
今日の1人
ジョゼ・モウリーニョが4830日ぶりにラ・リーガへ復帰、物議を醸す発言も
何が起きたか
ジョゼ・モウリーニョが4830日ぶりにスペインのラ・リーガに復帰することが報じられました。あわせて、新加入となるディオマンデ選手が「ジョゼ・モウリーニョのために死ぬ準備はできている」と強い忠誠心を語っており、監督が早朝5時に彼に電話をしたというエピソードも明かされています。
一方で、過去の「ネグレイラ事件」に触れ、「(スペインに)いた頃から何か奇妙なものを感じていた」と攻撃的な発言をしたことが報じられています。また、ロドリ選手の移籍拒否に関するマドリディズモ(レアル・マドリード支持層)への言及や、ペップ・グアルディオラに近いプレースタイルのベルナルド選手へのアプローチについても伝えられました。
本日の報道は、久々のスペイン復帰という歓喜と、物議を醸す過去の疑惑への言及、そして新戦力との強固な信頼関係という、彼らしい波乱含みの再始動という構図でまとめられています。
これまでの経緯
4830日という長い年月を経てラ・リーガに帰還しました。新加入のディオマンデ選手をクラブ史上最高額の移籍金で迎えるなど、チーム再建に向けた強力な権限を持って指揮を執る状況にあります。
編集部の見方
日本のファンにとっても、かつての黄金時代を築いた名将が再びスペインの舞台に戻ってくることは最大の注目点となるでしょう。特に、現地のメディアが注目する「ネグレイラ事件」への切り込みなど、政治的な駆け引きも含めた彼の振る舞いに注目が集まります。
今後は、ディオマンデ選手のような忠誠心の高い選手をどう使いこなし、かつてのライバルたちが君臨するラ・リーガでどのような結果を出すのか、その戦術とリーダーシップの再評価が始まると予想されます。