2026年9月19日(土) | 朝夕刊エディション
La Liga Journal & Media Analytics EL CLÁSICO DIARIO エル・クラシコ・ディアリオ | スペイン現地報道・定点観測ジャーナル
← 日次ダイジェスト一覧

2026-06-02 今日のラ・リーガ 3大トピック

2026-06-02(JST)・ 夜版 ・ 公開 2026.09.19 09:41

レアル・マドリードでは会長選が激化し、リケルメ氏によるラウル氏のスポーツディレクター起用案などの波紋が広がっています。 一方、セビージャFCではセルヒオ・ラモス氏と株主側の対立により買収計画が頓挫する事態となりました。 また、ビジャレアルでは新監督にイニゴ・ペレス氏が就任し、3年契約でチームの再建に乗り出します。

トピック 1

レアル・マドリード会長選が激化、リケルメがラウルをスポーツディレクターに起用案

6 媒体が報道

何が起きたか

レアル・マドリード州州の次期会長選を巡り、現職のフロレンティーノ・ペレスと対立候補のエンリケ・リケルメによる激しい攻防が繰り広げられています。リケルメは、自身が当選した場合にはクラブのレジェンドであるラウル・ゴンサレスをスポーツディレクターに就任させたい考えを明らかにしました。

争点はクラブの私有化・売却の是非に集中しています。リケルメは「レアル・マドリード州州は売られない。ソシオ(会員)のものだ」と主張し、クラブ売却を阻止するために立候補したとしています。対するペレス側は、サッカー事業を新子会社に移管し最大10%を売却するというモデルを検討していますが、クラブ自体の私有化は否定しています。

ペレスはリケルメの主張に対し「彼らが持っているのは妨害したいという欲求だ」と反論。また、リケルメは「フロレンティーノはソシオの権利を奪い、今ではマドリード州州のオーナーになっている」と批判しています。

これまでの経緯

今回の選挙は、フロレンティーノ・ペレスが予期せず選挙を招集したことで、エンリケ・リケルメが対立候補として急遽プロジェクトを前倒しして立候補したという経緯があります。投票は6月7日に行われる予定です。

各紙の報じ方

主要各紙は共通してリケルメによるラウル起用の「爆弾発言」と、クラブ私有化を巡る対立構造を報じています。MARCAはラジオ番組での専門家による分析や、ラウルとイエロのタッグへの期待感など、スポーツ面での影響に注目しています。一方でMundo デポルティーボ・ラ・コルーニャやSPORTは、ソシオの権利や選挙管理委員会の対応など、政治的な側面やガバナンスの問題を深く掘り下げて伝えています。

媒体別まとめ

MARCA

ラウルをスポーツディレクターに据える案について、専門家らが絶賛する様子を報じました。また、ペレスが当選した場合にソシオへ限定バッジ付きの公式ユニフォームを毎年贈呈する公約についても伝えています。

SPORT

リケルメがクラブ私有化に反対し、ピーター・リムを例に挙げていることを報じました。また、ペレスの経済的な影響力や、彼がかつてサッカーが得意だったというエピソードにも触れています。

Mundo Deportivo

リケルメがラウルを次期スポーツディレクターに指名したことを報じるとともに、イケル・カシージャスがリケルメに好意的であることへの批判に反論したことを伝えています。

El Desmarque

リケルメが6月7日の投票に向けてラウルをスポーツディレクターに据えることを確定させた点に注目しています。また、会長選の混乱の中で右サイドバックなどの補強課題が残っていることを報じました。

Estadio Deportivo

リケルメがラウルを「レアル・マドリードのレジェンド」として起用する意向を示したことを報じました。また、選挙管理委員会がリケルメの主張に反し、名簿を候補者に提供していないことを伝えています。

AS

ペレスが「マドリード州州は売られない」と強調し、リケルメの私有化主張に真っ向から反論している様子を報じました。

編集部の見方

レジェンドであるラウルをスポーツディレクターに据えるというリケルメの戦略は、伝統を重視するソシオの心を掴む強力なカードになるでしょう。単なる経営論だけでなく、クラブの象徴的な人物を巻き込むことで、ペレスの権威に真っ向から挑む構えが見えます。

注目は、ペレスが打ち出した「限定ユニフォーム贈呈」という物的なアプローチが、リケルメの「私有化阻止」という理念的なアプローチに打ち勝てるかです。6月7日の投開票まで、クラブの所有形態という根本的な議論がさらに加熱することが予想されます。

トピック 2

セビージャFC買収計画が頓挫、セルヒオ・ラモスと株主側で主張が対立

5 媒体が報道

何が起きたか

セルヒオ・ラモスと投資グループによるセビージャFCの買収交渉が、合意に至らずブロックされた状態となっています。買収側と最大株主側の間で、提示された条件や操作の性質を巡って主張が真っ向から対立しています。

ラモスは月曜日の記者会見で、増資のために投資額を4000万ユーロ増額させることが条件変更の主な根拠であったと説明し、売り手側に交渉再開の手を差し伸べました。しかし、最大株主側は厳しい声明を出しており、水曜日の会合で買い手側が突然的に数字を変更したことで買収プロセスが崩壊したとしています。

ラモスは会見で自身のバージョンを提示しましたが、最大株主側からの激しい攻撃に対するイメージ回復を図った形となりました。一方で、ラモスが会見で答えなかった質問として、クラブの最大資産であるラモン・サンチェス・ピスフアン stadiumsの将来についての点がありました。

これまでの経緯

セビージャFCでは、アントニオ・コルドンが去った後、現在はホセ・イグナシオ・ナバーロが暫定的にスポーツ部門を率いています。クラブは26/27シーズンに向けたゴールキーパーの刷新や財務状況の改善、ゴールドマン・サックスからの借入などの課題を抱えています。

今回の買収プロセスの混乱により、次シーズンのプランニングに遅れが出ており、新戦力の登録可否についても不透明な状況となっています。また、市場の機会であったジェフェルソン・レルマの獲得機会を逃したとも報じられています。

各紙の報じ方

媒体によって焦点が異なります。Mundo デポルティーボ・ラ・コルーニャはラモスの主張をラ・リーガが否定したことや、彼が会見で触れなかったスタジアムの件を強調しています。SPORTは買収価格だけでなく操作の性質を巡る「二つの物語」の衝突として報じ、Estadio デポルティーボ・ラ・コルーニャは交渉再開への意向と、それが現実的に不可能な状況にあることを対比させています。

媒体別まとめ

Mundo Deportivo

ラモスが提示した4000万ユーロの投資増額という主張をラ・リーガが否定したことや、彼が会見でスタジアムの将来について言及しなかったことを報じている。

SPORT

買収価格だけでなく、合意の維持かクラブ支配の試みかという操作の性質を巡り、ラモス側と株主側の主張が対立し、交渉がブロック状態にあるとしている。

Estadio Deportivo

ラモスが会見で交渉再開を提案したことを伝えつつも、実際には買収プロセスが復活する見込みはないとしている。また、この混乱が移籍プランニングに遅れをもたらしていると報じている。

El Desmarque

ラモスによる買収が頓挫した後の、デル・ニド・ベナベンテの新しい役割や、現在スポーツ部門を計画しているホセ・イグナシオ・ナバーロについて報じている。

編集部の見方

元スペイン代表の象徴的な選手であるセルヒオ・ラモスが、オーナー側としてクラブに戻ろうとした試みが、泥沼の論争と共に幕を閉じた形となりました。単なる金銭的な条件の不一致ではなく、クラブの支配権や運営方針を巡る根深い対立が浮き彫りになっています。

今後の注目点は、この騒動で遅れた移籍市場への対応と、暫定的にスポーツ部門を担うホセ・イグナシオ・ナバーロがどのように立て直しを図るかです。また、財務状況への懸念が報じられている中で、新たな投資者が現れるかどうかがクラブの命運を握ることになるでしょう。

トピック 3

ビジャレアルに新監督イニゴ・ペレス就任、3年契約で就任会見を実施

5 媒体が報道

何が起きたか

ビジャレアルCFは、新監督としてイニゴ・ペレスを招聘し、今後3シーズンにわたる契約を締結したことを正式に発表しました。ペレス監督は火曜日、セラミカ球場の「クラブ1923」にて公式プレゼンテーションを行い、チームの指揮を執ることとなりました。

ナバラ出身のペレス監督は、前任のクラブのレジェンドであるマルセリーノ・ガルシア・トラルの後任として就任します。就任にあたり、すでに歴史的な記録を保持している状態でチームに合流しており、今後はチャンピオンズリーグでの戦いや、7月に予定されている過去のCL優勝経験クラブであるPSVアイントホーフェンとのプレシーズンマッチなどのタスクが待ち構えています。

就任会見に臨んだペレス監督は、「このクラブから呼ばれたとき、多くの説得は必要ない」と述べ、自身のキャリアにとって重要なステップであり、挑戦であると語りました。

これまでの経緯

イニゴ・ペレス監督は、ラージョ・バジェカーノで非常に成功した期間を過ごした後、ビジャレアルへの就任に至りました。公式発表は、ラージョ・バジェカーノがカンファレンスリーグの決勝を戦い、監督およびクラブ双方が契約終了を表明した後に、ビジャレアル側から行われました。

各紙の報じ方

主要各紙の報道内容はおおむね一致していますが、MARCAはマルセリーノの後任という点やCL参戦への意欲を強調し、SPORTは就任会見時の本人の様子やプレシーズンマッチの相手について具体的に報じています。

媒体別まとめ

AS

ペレス監督が就任後、プランの策定や新天地を深く知るための濃密な一週間を過ごそうとしていることを報じている。

Estadio Deportivo

3年契約であることや、ラージョ・バジェカーノでの成功を経て、歴史的な記録を保持した状態で就任したことに触れている。

MARCA

レジェンドであるマルセリーノの後任となる重要な起用であるとし、監督がCLでの戦いに意欲を示していることを伝えている。

Mundo Deportivo

就任がキャリアにおける重要な挑戦であるとし、期待される結果を出す能力を証明したいという監督の自信を報じている。

SPORT

会見時の内向的な様子や、7月にPSVアイントホーフェンと対戦することを報じている。

編集部の見方

クラブの象徴であるマルセリーノの後任という重責を担うことになりますが、ラージョ・バジェカーノでの実績をどうビジャレアルに持ち込めるかが焦点となります。

特にチャンピオンズリーグという最高峰の舞台での戦いが待ち構えており、就任早々にその手腕が試されることになります。また、プレシーズンでの強豪との対戦を通じて、どのようなチームを作り上げるのかに注目が集まります。

今日の1人

レアル・マドリード会長選を揺るがすエンリケ・リケルメの爆弾発言が連日話題に

3 媒体が報道

何が起きたか

レアル・マドリードの会長選挙に関連し、候補者であるエンリケ・リケルメ氏が物議を醸す発言を連発しています。特に、ラウル・ゴンサレス氏をスポーツディレクターに据える計画や、フロリントー・ペレス会長がFCバルセロナに4億ユーロの資金調達で協力したという主張が大きな波紋を呼んでいます。

各媒体の報道では、SPORT紙が「バルサが2部降格するのを見たい」というリケルメ氏の過激な発言や、ラウル氏の就任説を「爆弾(Bombazo)」として報じました。一方、MARCA紙はペレス会長が売却を検討しているクラブ株式の5%をリケルメ氏が購入すべきという視点や、ラウル氏からの支持票数に注目しています。また、選挙管理委員会はリケルメ氏の発言に対し、懸念を表明し矛盾を指摘する声明を出しています。

本日の報道全体を通じ、リケルメ氏は単なる候補者ではなく、現体制への激しい攻撃と大胆な人事案を提示することで、クラブ内外に混乱と注目を集める「攪乱者」としての立ち位置で大きく扱われました。

これまでの経緯

リケルメ氏は現在、レアル・マドリードの会長選挙に立候補しており、現職のフロリントー・ペレス体制に真っ向から対立する立場にあります。ピーター・リム氏を例に挙げるなど、外部資本の導入や体制刷新を掲げて活動しています。

直近30日間で約69件の報道されており、選挙戦が激化する中で、物議を醸す発言を通じて自身の存在感を高めようとする流れが続いています。

編集部の見方

日本のファンにとって、かつてのレジェンドであるラウル氏がスポーツディレクターに就任するかという点、そしてライバル関係にあるバルセロナへの言及など、政治的な駆け引きを含めた泥沼の展開は非常に刺激的なトピックと言えます。

今後は、選挙管理委員会の介入や、本人が予告している「衝撃的な補強(fichaje bomba)」の発表があるのかに注目が集まります。単なるパフォーマンスに終わるのか、あるいは実際にクラブの権力構造を塗り替えるのか、その動向から目が離せません。