ジョージ・イレキヘナ獲得交渉の衝撃的な破談:アラブ金融会社の壁と巨額要求

セビージャの移籍オフィスを揺るがす、極めて衝撃的な大破談劇が明らかになりました。

ナバロSDは、今夏の最優先事項として、エースのロビー・ユアに厚みを持たせるための「セカンドストライカー」の確保に全力を注いでいました。そのターゲットとして白羽の矢が立っていたのが、サウジアラビアのアル・イテハドに所属する19歳のフランス・ナイジェリア籍の有望FWジョージ・イレキヘナ(George Ilenikhena)でした。

セビージャは、欧州への早期帰還を強く望んでいたイレキヘナ本人と「1年間のローン移籍(買い取りオプションなし、または付帯)」の条件で交渉を行い、選手側から完全な「同意」の返答を得ることに成功。保有元のアル・イテハドとの間でも、クラブ間合意に極めて近づいていました。

しかし、正式なペーパーワーク(契約書作成)の最終局面において、信じられない事態が発生しました。アル・イテハドのイレキヘナ獲得資金をバックアップし、実質的な所有権や保証を有している外部の金融会社(financiera)が、今回の「ローンでの放出スキーム」に対して、契約の正当性を認めないとして電撃的なブロック(拒絶)を実行したのです。

この金融会社は、今年2月にアル・イテハドがモナコに対して支払った3300万ユーロという巨額の初期投資額を回収するため、今夏の移籍市場において、選手登録の枠を開ける目的での一時的なレンタルではなく、即座に多額のキャッシュ(現金)を手に入れるための「完全売却(traspaso)」のみを認めるという、冷酷で強硬な姿勢を崩しません。金融会社がアル・イテハドを通じて提示した最低獲得金額は「2500万ユーロ」であり、セビージャの現在の厳しい財政状況から考えれば、この金額を支払って彼を獲得することは100%不可能です。

さらに、アル・イテハドを率いるドイツ人の新指揮官イェンス・ヴィファー(Jens Wieffer)監督は、イレキヘナの持つポテンシャルを誰よりも高く評価しており、自身の戦術構想から貴重なアタッカーを放出することに猛反対。この移籍を巡ってクラブの経営陣と激しいバトルを展開していることも、交渉をさらに泥沼化させました。

実際、火曜日に行われたアジアチャンピオンズリーグ(ACL)予選のアル・ジャジーラ(Abu Dhabi)戦(アル・イテハドが4-1で快勝)において、ヴィファー監督は後半72分に、かつてセビージャの絶対的エースであったモロッコ代表FWユセフ・エン=ネシリとの交代でイレキヘナをピッチに投入し、すでに実戦の主力として起用しています。この金融会社のブロックと、指揮官の鉄の引き留めにより、セビージャのイレキヘナ獲得計画は事実上、跡形もなく完全に頓挫することになりました。 (via Estadio Deportivo / ElDesmarque)

ギオルギ・コチョラシュヴィリ獲得を巡る交渉の現状:買い取り金額をめぐる平行線

中盤の底(ピボーテ、守備的MF)における致命的な人材不足(ネマニャ・グデリ、バティスタ・メンディ、ジブリル・ソウ、ジョアン・ジョルダンの4名が同時に退団したことによる崩壊)を解消するため、ナバロSDが獲得交渉の最前線に据えているのが、スポルティング・ポルトガル所属のジョージア代表MFギオルギ・コチョラシュヴィリです。

選手本人は、同じラ・リーガのヘタフェからのアプローチを自ら拒絶し、『自分を最も必要としてくれているセビージャで、自らの最高のフットボールをもう一度見せつけたい』と主張。セビージャへの移籍を完全に第一優先としており、すでにポルトガルでの開幕戦CFエストレラ・アマドーラ(ジョアン・ジョルダンの新天地)戦の招集メンバーからも完全に除外されてスタンドで見守るなど、移籍に向けた姿勢を明らかにしています。

しかし、セビージャとスポルティングのクラブ間交渉は、設定される「買い取りオプションの金額」を巡って極めて厳しい平行線に陥っています。

セビージャ側は、財政の健全性を維持するため、「特定の試合出場数やパフォーマンス目標(hito)に達した場合にのみ、自動的に買い取り義務に切り替わる期限付き移籍」を提示し、その設定額として400万ユーロを提示。

これに対し、スポルティング側は、昨夏の市場において彼をレバンテから獲得した際の移籍金である「550万ユーロ」を下回る額での放出は絶対に認めないという鉄の意志を崩さず、150万ユーロの差額が埋まらない状況です。

ナバロSDは、前述のイレキヘナの破談に伴い、ストライカーの代替プランの構築を最優先で急ぐ方針をとっているものの、コチョラシュヴィリの獲得交渉についても、サラリー枠のやり取りを睨みながら、粘り強くスポルティング側との接触を継続しています。

なお、バックアッププランとして調査を行っていた、スコットランドの名門レンジャーズに所属する23歳のコナー・バロン(Connor Barron、市場価値250万ユーロ、ウェストハムやボローニャも興味を示すピボーテ)については、レンジャーズ側から『ローンでの放出は一切認めない。交渉を行うならば、最低でも800万ポンドの完全移籍金を用意せよ』と通達され、こちらの交渉も事実上、保留状態となっています。 (via ElDesmarque / Estadio Deportivo)