FW新戦略:今夏CF補強は見送りへ、ラフィーニャの「9番」原点回帰とアブデルカリムの更新交渉
バルサは今夏の市場終了までに、ジュリアン・アルバレス以外の新たなストライカーを獲得しないことがほぼ確実となりました。ラポルタ会長は、移籍市場が閉まる最後の瞬間までアルバレス獲得の選択肢を公に模索する姿勢を示していましたが、アトレティコの頑なな拒否姿勢により今夏の実現は事実上不可能となりました。
これを受け、ハンス・フリック監督はピッチ上で戦術を最も高いレベルで体現できるラフィーニャに絶大な信頼を寄せており、「手元にいる選手以上のクオリティをもたらす補強でなければ、獲得する必要はない」という極めて現実的なアプローチをとっています。ラフィーニャ自身、今季はセンターフォワードの役割を担い、開幕2試合ですでに3ゴール1アシストと圧巻の数字を残しています。
このラフィーニャの9番起用は、決して即興の思いつきではありません。10年前の2016年、彼がポルトガルのヴィトーリア・ギマランイスのセカンドチームに加入した際、当時彼を指導したビトール・カンペロス監督が彼をセンターフォワードとして起用し、16試合で5ゴールを記録させたのが原点です。そして、当時に金銭難のアヴァイからラフィーニャをわずか60万ユーロという破格の金額で推薦して獲得させたのが、当時は代理人であり、現在はバルサのスポーツディレクターを務めるデコである、という運命的な縁が存在します。
バックアップ陣としては、フリック監督から「arrollador(圧倒的・突進力がある)」と大絶賛された25歳のアンソニー・ゴードンが控えています。アスレティック戦で先発を飾ったゴードンは、80分間でボール回収3回、デュエル勝利5回、15回の猛スプリント、シュート2本、ドリブル突破3回すべて成功と無類のエネルギーを示し、監督の哲学に完璧にマッチしています。さらに、レアル・マドリードへ急遽移籍したカルロス・エスピの獲得を、2500万ユーロという高額な違約金を理由に見送った背景には、150万ユーロで獲得した18歳のエジプト代表FWハムザ・アブデルカリムへの確固たる信頼があります。
プレシーズンでチーム得点王となり、フィジカル強化によって劇的に体を大きくしたアブデルカリムは、W杯の舞台でも大人の代表相手に終盤で活躍した実績があります。クラブは彼の背番号29をそのままにし、バルサB登録とすることで、トップチームで出場機会がない時もベレッチ監督の指揮下で試合に出て実戦感覚を失わせないというスマートなハイブリッド育成を行います。さらに、現在のフベニール加入時に結んだ年俸契約が彼の現在のプロとしてのステータスに対して著しく低すぎるため、年俸のアップおよび、現在15000万ユーロ(15Mユーロ)という安すぎる違約金を一気に引き上げるための契約更新交渉を現在行っています。 (via SPORT)