ロドリをバルサに奪われたマドリード中盤の危機!カンテラ売却資金の使い道をめぐる疑問と補強への警鐘

レアル・マドリードは今夏の移籍市場において、昨夏に莫大な投資を行ったにもかかわらず十分なパフォーマンスを示せなかったディフェンスラインの過ちを認め、右サイドバックにデンゼル・ダンフリース、センターバックにイブラヒマ・コナテ、左サイドバックにマルク・ククレラという実力者を獲得して大補強を敢行しました。

しかし、現地スポーツ紙は、この補強の裏にある致命的な欠陥を鋭く指摘しています。

『マドリードはディフェンスの補強に走ったが、最も本質的な問題である中盤の底に空いた致命的な大穴を完全に放置したままだ』と批判。レジェンドであるトニ・クロースに続きルカ・モドリッチが去った中盤において、ゲームをコントロールし、試合のテンポを落ち着かせ、ピッチを支配できる本物のミッドフィールドの支配者が決定的に不足しています。

さらに、クラブが今夏の最大のターゲットとして世界最高のボランチであるロドリ(マンチェスター・シティ)の獲得をほぼ手中に収めかけていたにもかかわらず、マドリードが交渉でもたついている隙に、宿敵バルセロナが迅速にロドリを強奪してしまったという痛恨の事実が判明しました。マドリードはロドリ獲得の道を絶たれた後、中盤の補強を完全に諦め、何の代案も用意しませんでした。今シーズンはベルナルド・シウバの驚異的なポリバレント性に過度な負担を強いるか、アルダ・ギュレルの若き創造性に頼るしかなく、チャンピオンズリーグのような最高峰の舞台で中盤の支配力不足が致命的な弱点になるのではないかと不安視されています。

また、クラブの財務面におけるカンテラの切り売り方針についても議論が紛糾しています。今夏、クラブはニコ・パス、ゴンサロ、ビクトル・ムニョスをはじめ、アルバロ・ロドリゲス、マリオ・ヒラ、ハコボ・オルテガ、アレックス・ヒメネス、バルデペニャス、マリオ・マルティン、フラン・ガルシアといったカンテラーノの大量売却により約2億ユーロもの巨額資金を稼ぎ出しました。これに加え、市民や野党からの激しい反発はあるものの、バルデベバスの土地再開発により3億7000万ユーロの利益を確保する予定であり、スタジアム建設コストの超過による財政の圧迫を何とか回避しようとしています。

しかし、MARCA紙の著名コラムニストは、このマドリードの姿勢に対し次のように強い疑問を投げかけています。

『レアル・マドリードのカンテラ方針は、単に市場で転売してクラブの資金調達をするための商品を生産しているだけに思える。一方、ライバルのバルセロナは、ラミン・ヤマルのようにファーストチームの核となる選手を自前で育成し、カネで買えない価値をピッチで生み出している。マドリードのように、カンテラーノをことごとく売り払って、獲得した大金でヤン・ディオマンデのような外国籍選手を買い漁るやり方と、バルセロナのように自前の若手を辛抱強く育ててスターにするやり方、フットボールクラブとして本当に誇るべきはどちらなのだろうか?』と、カンテラの錬金術に頼るマドリードのアイデンティティの欠如を痛烈に批判しました。(via SPORT / MARCA)